340012114 アルテミス・獣刻・マスターテリオン ハロウィンver. 獣血『魔竜の悪戯』
【アルテミス】 …マスター、こっちです、早く
任務が終わるや否や アルテミスは何やらこそこそと マスターを呼びつけた
アルテミスに連れられて 向かったのは、調理室 すでに甘いにおいが漂っていた
お菓子を作っているの? とマスター
【アルテミス】 そうです さぁ、マスターも手伝ってください
【アルテミス】 先日、他の姫達にやられた分を 今日、私達でやり返すんです 第二のハロウィンをやりましょう!
秩序を守るため、ルールを尊守する 彼女にしてはとても珍しい提案だ… とマスターは目を丸くした
【アルテミス】 …そうですね もしかしたら、以前の 私らしくはないかもしれません
【アルテミス】 でもあの日、気づけたんです 秩序を守るのも、ルールを作るのも みんなの笑顔を守りたかったからだと
【アルテミス】 今は何かに対しての秩序ではなく みんながより楽しむための場所を 作ろうと思うのです
そんな前向きな 気持ちでいたアルテミス
そういうことなら協力しようかな! とマスターもお菓子作りに 取り掛かるのだった…
【アルテミス】 よし、準備は完璧です 悪戯用のペンもチョコの矢も お菓子の準備もばっちりです
【アルテミス】 行きましょう、マスター! ハロウィンの逆襲です!
そして二人で拠点を回り、 手当たり次第姫達にお菓子を配ったり 悪戯をして回った
「よくもやったな!」 「次は誰が?」 姫達は次第に列を成し…
気づけば隊全員で、 大きな輪ができていた
みんなアルテミスとマスターからの 悪戯を受け、顔に落書きされていたり チョコの矢を食べさせられている
【アルテミス】 ははは、最高ですね!
そう言ってアルテミスは爽快な 笑顔を浮かべた
アルテミスは この笑顔を守りたかったんだね とマスターも微笑む
【アルテミス】 …ええ、マスター 私はこれを守りたかったんです
二人でその思いを共有し 悪戯を受けて悲鳴を上げる姫達へ ニンマリと笑顔を向けた
秩序を守る理由に改めて触れて アルテミスの決意は 更に強固なものとなる
そう、彼女の胸には 獣血『魔竜の悪戯』 が宿っていた…
Next: 340021211