340061203 梓弓・獣刻・メデューサ 蛇の情、信頼
あれから数日、 梓弓の態度は柔らかくなった
邪眼の影響で 戦闘が終わった後は 一人でいるが―
【梓弓】
あなた様？ どうなさいました？
こうして 普段はよく声を掛けてくれる ようになった
【梓弓】
ミストルティンさん
【ミストルティン】
梓弓さん？
どうかなさいましたか？
【梓弓】
少々、ご相談が
お料理についてなのですが…
【ミストルティン】
でしたら今から収穫のお手伝いを
お願いできますか？
そこでお話しましょう
【ミストルティン】
マスター様の食事に使うお野菜を
採るのですが…
【梓弓】
マスターのためなら、
お力になります
たくさん採りましょう
【ミストルティン】
ええ…ええ。もちろんです
マスター様のために
そういえば、 この前、ミストルティンと なにか話してたよね？
最近、他の斬ル姫とも 交流してるみたいだし、 と尋ねるマスター
【梓弓】
ええ、お料理について
アドバイスを…
【梓弓】
マスターにはちゃんとした物を
食べていただきたいですから
いつもありがとう… でも、迷惑じゃないかな
最近、世話を焼いてくれる梓弓 感謝をしているものの、 申し訳なさがあった
【梓弓】
迷惑だなんて、
アズサは一度も思ったこと
ありません
【梓弓】
あの時、アズサはマスターの思い…
信頼をいただきました
【梓弓】
だからこそ、アズサは
マスターの信頼に応えたいのです
【梓弓】
ここにいる隊の皆さん、
そう思っていると思いますよ
【梓弓】
ただ、応え方が違うだけ…
戦闘で、お料理で、
身の回りのお世話で
【梓弓】
だから、
わたくし達のやっていることは
お礼なのです
【梓弓】
もしも、なにかお返しになりたい
というのなら…
というのなら…？
【梓弓】
もっと、わたくし達を
信頼してください
それが何よりの励みになります
そっか… 梓弓、いつもありがとう
【梓弓】
はい…
こちらこそありがとうございます
そう言って、 梓弓はマスターの言葉を かみ締めるように瞳を閉じた
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