340071202 天使_シェキナー 理想郷への免罪符
ピクニックにやって来た マスターの隊
昼食の時間に差し掛かり…
【シェキナー】
こ…これは…！？
お弁当の箱を開けて、 憤慨する彼女
【シェキナー】
何ですか、この質素な食事は！
【シェキナー】
もう忘れたのですか！？
私は三大天使の一人を内包する
崇高にして偉大なる存在！
【シェキナー】
その私に、
このような粗悪な食事を出すとは！
【シェキナー】
これは、
私を敬う気持ちが
足りない証拠！
【シェキナー】
今すぐ、もっと華美で豪華な…！
選択肢:
- みんなで食べたら美味しいよ？ → select_label_01へ
- みんなで食べたら楽しいよ？ → select_label_02へ
- みんなで食べるのも悪くないよ？ → select_label_03へ
今すぐ、もっと華美で豪華な…！
select_label_01:
【シェキナー】
なんですって…？“みんな”で…？
select_label_02:
【シェキナー】
みんなと一緒が楽しい…ですって？
select_label_03:
【シェキナー】
それは本気で言っているのですか…？
select_label_end:
【シェキナー】
大体、私のことを
そうやって一括りに扱うことからして
間違っています
【シェキナー】
まずはそこから改めるべきです！
それはハルモニアでも？
【シェキナー】
……
【シェキナー】
あ、当たり前です
みな私のことを敬い
敬意をもって接してくれました
そういう相手って 普通は仲間って呼べる関係なんじゃ とマスター
【シェキナー】
……
【シェキナー】
やはり私は…
あなた達とは相容れぬ存在
【シェキナー】
あなた達のような
下賤の者たちとは
これ以上一緒にいられません…
隊の姫から反感の声が上がる
それをなだめるマスター
【シェキナー】
ここにいても無駄のようです
私は帰らせて頂きます
皆に背を向けて、 その場から立ち去る シェキナーだった
隊から離れ、 一人帰っていた途中で…
【シェキナー】
…くっ！
あなた達は…！？
予期せぬ敵襲に遭うシェキナー
相手は、正体の分からぬ 不気味な者たち
【シェキナー】
“下卑たる者”どもに…
やられるものですか！
強気には言っているものの、 徐々に数の多さに 圧倒され始める彼女
【シェキナー】
三大天使を内包した私が…
こんな卑しき者たちに…！
【シェキナー】
…あ！
一瞬の隙を突かれ、 敵の攻撃が眼前に迫る
【シェキナー】
きゃあっ！
『ガキィィン！』
【シェキナー】
……！
あぁ…！
そこに現れたのは、 マスターと隊の姫たちだった
【シェキナー】
み、みんな…
【シェキナー】
どうして…私を助けに！？
力を合わせ、敵と戦う姫たち
【シェキナー】
あんなひどい事を言った私に
手を貸してくれるなんて…
【シェキナー】
やはり…
天使である私を崇め、
敬う気持ちがあるから…？
【シェキナー】
いや、違う…
そんなんじゃない…
【シェキナー】
これは……
選択肢:
- これが“友情”だよ → select_label_11へ
- これが“慈愛”だよ → select_label_12へ
- これが“優しさ”だよ → select_label_13へ
これは……
select_label_11:
【シェキナー】
ゆ、友情…
select_label_12:
【シェキナー】
じ、慈愛…
select_label_13:
【シェキナー】
や、優しさ…
select_label_end02:
【シェキナー】
でも…なぜなの…？
彼女の問いにマスターが答える
だって僕たちに上下は無い みんな…
仲間だから
【シェキナー】
！！
【シェキナー】
上下が無い…
だから…並列
それ即ち……
【シェキナー】
…仲間！
【シェキナー】
…ありがとう
みんなの想い……
確かに受け取ったわ！！
…と、空高く舞い上がる彼女
【シェキナー】
新奥義…
『理想郷への免罪符』
－ヘヴンズ・オーダー－！
彼女の新たなる力で、 敵は瞬時に 殲滅させられるのだった
それから一時間後
【シェキナー】
…おいしい
【シェキナー】
質素だと馬鹿にした食事が…
こんなにも…
【シェキナー】
不思議です…
ね？仲間と食べる食事は おいしいでしょ？ マスターが彼女に尋ねる
【シェキナー】
…なるほど
【シェキナー】
仲間とは…
敬われるだけじゃない、
こちらからも敬う関係…
【シェキナー】
互いに“敬い合う”という事の
大切さ…
【シェキナー】
あなたはそれを私に教えようと…
ピクニックに誘ったのですね？
…と、彼女が微笑む
それを見たマスターは、 そんな所にいないで、ここに座りなよ とハンカチを敷いてあげる
【シェキナー】
それは…敬いの心ですか？
それとも…
特別な“愛情”ですか？
そうだな… レディに対する気遣いかな と答えるマスター
【シェキナー】
ふふ…あなたは…
どこまで行っても
私たちを並列に……
【シェキナー】
それが…
分け隔ての無い
慈愛というものなのですね
【シェキナー】
その気持ち…
ありがたく頂戴します
そう言って、 嬉しそうに座る シェキナーだった
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