340101201 アバリス・D. plug・パズズ 役に立ちたい
マスターの隊に新しく入った姫、 アバリス
【アバリス】 ………
まだ入隊して間もない彼女に、 「もう慣れた?」と、 マスターは声を掛けてみた
【アバリス】 きゃっ!
【アバリス】 …あ マ、マスター…
【アバリス】 あ、あの… なにか…?
【アバリス】 え…?用事…? ですか…? この私に…?
そんな目を見開いて、 驚かなくても…
【アバリス】 いや、だって…
【アバリス】 こんなの初めてだから
「初めてって?」 尋ねるマスター
【アバリス】 だって私って… 存在感がないって言うか
【アバリス】 いてもいなくても 分からないっていうか…
【アバリス】 だからビックリしちゃって
いてもいなくても わからないなんて、 そんなことないよ
と答えるマスター
【アバリス】 ほ、本当ですか…? 初めて言われました
【アバリス】 あ、あの…それで… 私になんの用でしょうか…?
この隊に来てから 悩み事とかできてない? と、尋ねるマスター
【アバリス】 !!
【アバリス】 ど、どうしてですか…?
う~ん、 ちょっと元気無さげって いうか…
なんか落ち込んでるように 見えるから…
【アバリス】 ……そ…それは
そう言って、マスターを指さす彼女
え?僕…?
悩みって…もしかして マスターに対する恋煩い? 隊の姫たちがドギマギする
…が、事実はそうではなかった
【アバリス】 その…マスクです
【アバリス】 わ、私が来てから… 風邪を引く人が増えたから……
え?どういうこと?
【アバリス】 ………
マスターが尋ねると、 アバリスは悲しげな顔を伏せた
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