340111214 鹿目 まどか 美装『天衣無縫』
【まどか】 ふふ、またすぐに この街に来られるなんて!
斬ル姫達の策によって まどかと息抜きの一日を過ごした あの日から数日後
マスターとまどかは 再び街へと訪れていた
変化といえば まどかがすんなり息抜きの 提案を受けてくれるようになったこと
【まどか】 わたし、この世界のこと 全然知らなかったんだなぁ…
そう言いながら 楽しそうに歩くまどか
【まどか】 大変なこともいっぱいあるけど こうして笑って過ごしてる人だって たくさんいるんだよね…
【まどか】 そんなことにも気付かずに 何かできることを探してたなんて おかしいね
街行く人々を見て まどかは自身のすべきことを 見定めているようでもあった
それは、まどかの戦う理由を 探しているようにも見える だからこそ、マスターは問う
まどかが戦う意味は なんなのだろう
【まどか】 …へ?
【まどか】 あ、ああ 急にびっくりしちゃったっていうか…
【まどか】 改めて聞かれると ドキドキしちゃうね
【まどか】 …………
【まどか】 誰のもとにも悲しいことが 起きてほしくないだけ、かな
【まどか】 そして、誰もが争わずに 済むなら、それが一番だって思う
【まどか】 きっと、そういうもののために わたしは戦っているんだと思う
まどかのまっすぐな答えを マスターもまっすぐに受け止める
まどかに対しマスターは 居住まいを正し お願いがあると告げる
【まどか】 えっ、どうしたの? 急に真面目な雰囲気…
これからも一緒に戦ってほしい まどかの話を聞いたうえで マスターはそう告げる
【まどか】 マスター… もちろん、もちろんだよ!
【まどか】 マスターと一緒なら きっとこの世界から 悲しみをなくせるかもしれない…
新たな希望を抱いたまどかに 美装『天衣無縫』 が新たな力として宿る
【まどか】 胸が熱い… これが希望なんだね!
まどかの笑顔に そうだと思う、とマスターは答える
【まどか】 …でも、急に真面目な 話を始めるからびっくりしちゃった
息抜きのはずだったのに! とマスターも気付き 申し訳ないとまどかに謝る
【まどか】 ううん 謝ることじゃないよ それはとっても大切なことだから
【まどか】 それにこれから美味しいケーキ 食べに行くんだから 息抜きになるよっ
そんな約束はしていないが 共に戦う仲間の願いならば と快諾するマスター
ふたりの戦いは ケーキを食べてから 始まるのだろう……
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