340211212 リリルカ・アーデ 信じる心
リリルカとの関係はぎこちないまま それでも任務は進めなければいけない
【リリルカ】 …………
そんな訳で 絶賛任務中なのだが マスターはそこであることに気付く
【リリルカ】 じぃ~…
今も監視しているみたいだが リリルカが警戒しているのは どうやらマスターだけらしい…
なんだろう?と、気にはなるが 聞いてもいいのだろうかと 悩み続けるマスター
【リリルカ】 マスター様が ぶつくさと独り言を… 一体何を企んで…
企んでないよ… とマスターは一応ツッコミを入れる
【リリルカ】 マスター様! リリも戦闘に参加しますので 指示はお願いします!
わかった、とマスターは返し リリルカと姫達へ向け指示を飛ばす
こんな風に戦闘時などは ちゃんとやりとりできるのだが…
【リリルカ】 …………
相変わらずリリルカは スッとマスターから離れていく
そんなリリルカを心配しつつ 過剰に反応するのもよくないだろう とマスターはその行為を受け入れる
付かず離れず、離れられ… そんなことを繰り返しながら 次の目的地へ移動の最中のこと
【リリルカ】 マスター様はどうして リリなんかを平然と仲間だと 呼んでくださるのですか?
ふと、リリルカから 投げかけられた質問に おかしいかな?と答えるマスター
【リリルカ】 おかしいに決まってます!
【リリルカ】 違う世界から来たなんて言い出す 怪しい人と出会って、それが 敵じゃなさそうだからって信じて…
【リリルカ】 それを仲間とまで言ってしまう そんなの絶対おかしいですよ! 信じられません!
【リリルカ】 マスター様のその甘い考えは いつの日か裏切られてしまいますよ!
せきを切ったようにリリルカは マスターに言葉を浴びせかける
だが、マスターはリリルカの その言葉の中から疑問をひとつ抱く リリルカは自分を裏切るのだろうか?
【リリルカ】 それは…
【リリルカ】 …………
【リリルカ】 それを言うのは卑怯です…
今のリリルカを見ればわかる リリルカは自分を裏切ったりしない とマスターは断言する
【リリルカ】 …もう、なんなんですかそれ!
リリルカは納得いかない様子で マスターを置いて先に行ってしまう
しかし、その表情は顔が ほころぶのを抑えているようで マスターは微笑ましく思う
【リリルカ】 はぐれても知りませんよ!
リリルカの呼びかけに 優しさを感じるマスターは 返事をするとその後を追った
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