350022211 フライクーゲル・聖鎖・アズラエル 賀正ver. 新年の願い事
【フライクーゲル】
アメィジング！
すごい、花畑みたいに
華やかだね！
マスターとフライクーゲルが 任務の関係で訪れたその街は 多くの晴れ着姿で賑わっていた
フライクーゲルはその光景を見て 嬉しそうに飛び跳ねている
【フライクーゲル】
はじめはひらひらしてて
変わった衣装だなぁと
思っていたけど…
【フライクーゲル】
とっても素敵な衣装だね！
【フライクーゲル】
あ、見てよ、マスター
着物姿の人が行列を作ってる！
何をしているんだろ？
フライクーゲルが 列になっている街の人達を 不思議そうな目で見つめる
あれは願い事をしようと してるんじゃないかな とマスターは答えた
【フライクーゲル】
願い事？
どうしてみんな一斉に？
あそこで新年の願い事をすると 縁起がいいんだと思う、と マスターは神社を示す
【フライクーゲル】
みんな今年のヘァピィを
願っているんだね！
【フライクーゲル】
じゃあ、せっかくだから
わたしも願い事をするよ
マスターもどうかな？
そうだね、せっかく来たし 僕らも願い事をしていこう！ と頷くマスター
【フライクーゲル】
ＯＫ、レッツゴー！
わたし達も並ぶよ、マスター！
フライクーゲルは 着物をはためかせて走り出す
うきうきと嬉しそうに 参拝するフライクーゲルだったが…
【フライクーゲル】
…………むぅ
いざ願い事をするときになると なにやらそわそわと気が散って、 願い事に集中できていない様子だ
参拝を終えてから 願い事はできた？ と声をかけるマスター
【フライクーゲル】
ワ、ワァッツ！？
そ、それはもうビッグなのを
願ったよ！
大げさな素振りを取るフライクーゲル その動作は どこか誤魔化しているようにも見える
願い事を素直に願えないような 悩みがあるのだろうか… とマスターは考える
【フライクーゲル】
ノ、ノゥープロブレム！
何の問題もないよ、マスター
本当に？ と心配そうな目でマスターは見つめる
【フライクーゲル】
い、いやマスターに迷惑は
かけられないからさっ
もし悩んでいることがあるなら 一緒に解決しようよ！ とマスター
【フライクーゲル】
ノゥープロブレムだって
言ってるでしょ！？
【フライクーゲル】
ほ、ほら、マスター
用事も済んだし、
任務に行こうっ！
そう言って彼女は 神社を背にして慌ただしく 歩き出してしまう
何か困っているなら力になれない だろうか…と思いながら、 マスターは彼女の後を追うのだった
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