350031211 八咫鏡・獣刻・ジャバウォック 偽りの平和
マスターの元に、 新しい姫が入隊した
識別系統Ｇ・一〇、 八咫鏡・獣刻・ ジャバウォック
【八咫鏡】
お主がわらわの主かえ？
これから、よろしく頼むぞ
彼女はマスターに対し、 とても従順
【八咫鏡】
掃除じゃな？
わかった、隅から隅まで
綺麗に片しておく
聞き分けも良く、 その戦闘能力も高い
【八咫鏡】
みな、食事が出来たぞ
手を洗って、食卓に集うのじゃ
他の姫たちに対して面倒見も良く、 とても好かれている
【八咫鏡】
みな、短気はいかんぞ？
短気は損気と言って、
身を滅ぼすだけ
【八咫鏡】
腹が立った時は、
まずは深呼吸じゃ
心優しき八咫鏡と接することで、 姫たちの問題行動も 徐々に少なくなってきた
みんな、いい子になった 隊の風紀もとても良くなった
しかし、そんな状況を 疑わしく思う人物が
マスターである
問題児揃いだったうちの隊を こんなにいい子揃いにするには なにかコツがあるのでないか
そう思い、 八咫鏡に話を聞こうとしたときだった
その契機となった八咫鏡を じっと陰から見ている
――彼はある現場に遭遇する
【八咫鏡】
お主の情報（ログ）…
書き換えさせてもらうぞ♪
彼女は鏡を使い、姫たちが持つ これまでの情報（過去）の 改ざんを行っていたのだ
驚いたマスターは、 すぐさま彼女に声を掛ける
【八咫鏡】
…！
【八咫鏡】
マスター…
見ておったのか…？
なぜ、そんなことをしてるの？ 彼女に尋ねるマスター
【八咫鏡】
………
【八咫鏡】
見られてしまっては仕方ないの…
【八咫鏡】
話そう…
わらわが斬ル姫の情報を
改ざんする理由を…
神妙な顔つきで、 彼女が語り始めた
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