350131213 暁美 ほむら ワールド・フリーズ
【ほむら】 これで終わり…かしらね
対峙した兵士は倒した だが、この騒ぎを聞きつけ 援軍が来るのでは、とマスター
【ほむら】 …ありえるわね
そう言って再び戦闘態勢に 入るほむらだが、マスターは 一旦引き下がることを提案する
【ほむら】 どうして? このまま戦っても問題ないわ
いくら斬ル姫でも 連戦しては無理が出てくる マスターはそれを懸念していた
【ほむら】 だとしても…いえ、そうね 貴方の意見はもっともだわ
【ほむら】 …ここは貴方に従う
【ほむら】 …街のほうが騒がしい あのままあそこに居ては 危なかったかもしれないわね
【ほむら】 戦いにおいて貴方は ただ守られてばかりの存在じゃない…
【ほむら】 …隊で行動する場合には 冷静な目を持つ司令塔が いることも大事なのね
そうかもしれないけれど それだけではないと返すマスター
自分はひとりひとりの様子… ほむらのことも見ていたから 指示が出せたのだと話すマスター
【ほむら】 …わたしのことを? ああ、戦えなくなっては 元も子もないものね
そうじゃない とマスターはさらに強く否定する
【ほむら】 …………
大切な仲間に万が一があっては 嫌だから、とマスターは言う
【ほむら】 …仲間だから? 貴方はわたしの力が 必要だったのでしょう?
【ほむら】 わたしも貴方の力が必要だった その利害が一致したから隊にいる それだけのことじゃないの?
【ほむら】 …それを、仲間って
何かおかしいかな、とマスター
【ほむら】 おかしいわ だって、たまたま出会ったわたしに どうしてそこまでしてくれるの?
偶然の出会いだとしても 一緒の隊にいるなら、仲間だ
その仲間のことを想うのは 悪いことじゃない、とマスター
【ほむら】 偶然出会った誰かを 仲間だと思うこと…
【ほむら】 …そうね そう思う人にはそれ以上の 理由は必要ないわね
【ほむら】 …そしてわたしはそれを知っている
そんなやりとりをしていると 街のほうから兵士が自分達を 探しに来ているのに気付くマスター
【ほむら】 …援軍、貴方の読み通りね だけど、ここなら囲まれることもない
戦いの姿勢をとるほむら マスターは撤退すべきだと言うが…
【ほむら】 もう大丈夫
【ほむら】 誰かのためにあろうとする貴方を 否定したりなんかしない
【ほむら】 わたしは貴方を信じる だから、貴方もわたしを信じて
ほむらのマスターへの信頼が 『ワールド・フリーズ』 という力をほむらに与える
【ケイオスリオン兵】 いたぞ!
【ほむら】 …けど、ここでお別れよ
新たに得た力で兵士を一掃するほむら
その表情は 何か満ち足りたものだった
【ほむら】 …わたしはもう、大丈夫だから
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