360051211 ケーリュケイオン・獣刻・フギン 立ち塞がる扉
マスターの元に、 新たな姫が入隊した
【ケーリュケイオン】 識別系統C・〇一(しーまるいち)、 ケーリュケイオン・獣刻・フギンだよ
【ケーリュケイオン】 私が、あなたを今よりも 優れた主にしてあげる! そう、漆黒の翼に誓うわ
【ケーリュケイオン】 これからどうぞよろしくね、 私の勇者様♪
ケーリュケイオンは、その思考能力を 活かして情報収集や作戦の立案など、 マスターのために尽力する
しかし、隊に入ってから しばらく経つと…
【ケーリュケイオン】 はぁ… なんか…違う…
【ケーリュケイオン】 なんかぼんやりしてるし、 優柔不断だし…
【ケーリュケイオン】 これが… 私が選んだ勇者様…?
【ケーリュケイオン】 賢くて立派な勇者様というには、 物足りないというか…
【ケーリュケイオン】 そこまで賢くは…ないような気がする
ケーリュケイオンは、 自身の理想と異なるマスターの姿に、 違和感を覚え始めていた
そんなある日のこと、 昼食のデザートが 盗まれる事件が発生した
楽しみにしていたデザートが 消えたことで斬ル姫たちは殺気立ち、 隊全体に緊張した空気が流れる
【ケーリュケイオン】 まぁまぁ、みんな落ち着いて! ここは私に任せてよ♪ 犯人探しはお手のものってね~♪
ケーリュケイオンは物証と、 現場の近くにいた斬ル姫の証言を 適当に確認しただけで推理を終えた
【ケーリュケイオン】 さてさて、ここで問題です♪ マスター、犯人はだ~れだ?
マスターには皆目見当もつかない すると、ケーリュケイオンは マスターの耳元でそっとささやく
【ケーリュケイオン】 大きな声では言えないけど… 確実に内部の犯行だね つまり、隊の斬ル姫に犯人がいるよ
【ケーリュケイオン】 物証で目星はついたから、 呼び出して尋問すれば、 すぐに白状するんじゃないかな♪
そう言って笑う ケーリュケイオンに対して マスターは表情を曇らせる
そして、仲間を犯人だと決めるのは まだ早いんじゃないかな と、彼女の推理に異論を唱えた
【ケーリュケイオン】 …ッ!
【ケーリュケイオン】 私の助言を信じないなんて… マスターって、やっぱり馬鹿なの?
【ケーリュケイオン】 いいわ… それなら、マスターが 真犯人を見つけてみたら?
【ケーリュケイオン】 私が仕えるに ふさわしいマスターかどうか… お手並み拝見だよ♪
そう言って、 小悪魔っぽく微笑む ケーリュケイオンだった
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