3602524 カリス クリスマス 理砕『祝福の音色』

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しばらく経ってから カリスの姿を見失い、 再び捜索していたマスター

ようやく見つけたカリスは、 古い教会をじっと見つめていた

【カリス】 あ、マスター！ 探しにきてくれたの？

頷き、どうしてこんなところに？ と問いかけるマスター

【カリス】 ん…初めて自分のために祈ったから なんだか不思議な気分でさ

【カリス】 気づいたら、ここに来ちゃってた

そういえば、カリスが何を祈ったのか 聞いていなかったと、 再び問いかけるマスター

【カリス】 ううぅ… どうしても教えなきゃダメ…？

カリスが何を祈ったのかを知るのが 自分のクリスマスの願いだ、と 食い下がるマスター

【カリス】 ずるいよぉ…そんなの…

少しの間、沈黙が流れたが カリスの口が再び開く

【カリス】 ねえ、マスターはどうして 私の願い事を知りたいの？

唐突な質問だったが、 仲間の願い事を知りたいと思うのは 当然のこと

そして、願い事の内容を知らないと 叶えてあげることができない 約束したじゃないか、とマスター

【カリス】 そっか… ねえ、マスター 聞いてもいい？

【カリス】 私の力は、みんなの願いを叶える力… …でも、時にはこの力が人の生き方を 狂わせることもある

【カリス】 もしかしたら、マスターの生き方も 狂わせちゃうかもしれない… そんな私を仲間だって思ってくれる？

【カリス】 …何があっても、そばにいてくれる？ 一緒に、いてくれる？

いつになく必死なカリスに もちろん、と力強く答えるマスター

【カリス】 …そっか ありがとう、マスター

【カリス】 私、マスターのためにこの力を使う そして、何があってもマスターのこと 守ってみせるんだからっ

【カリス】 約束するよっ！

その約束は カリスの心に、新たな光を 灯すこととなった

それは新スキル 理砕『祝福の音色』 という力強い光だった

【カリス】 へへへっ じゃあ、戻ろっか！

まだ、カリスの願い事の内容を 聞いてない、とマスター

【カリス】 えっ…？ その…マスターとこれからも 一緒にいられますように…って

しかし、カリスの声は小さく マスターには届かない 再び聞き返すマスター

【カリス】 い、いいじゃんそんなことっ！ それより街に戻ろう！まだ クリスマスは終わってないからねっ！

【カリス】 みんなを笑顔にするために、もっと も〜っとミラクルを起こすんだ！ だって…

【カリス】 カリスちゃんは、 天使なんだからっ！！

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