360272212 エミリア ウェディング 特別なもの
【エミリア】 ふぅ、どうなるかと思った… でも、素敵なものも見られたし 結果的にはよかったわよね
なんとか兵士たちから逃げ出し エミリアとマスター達は遠くから 結婚式を最後まで見送ったのだ
【エミリア】 花嫁さんのドレスって、 いろんな思いが詰まってて 特別なもの、なのよね…
【エミリア】 すごーく綺麗だったわね 普通のドレスとは違うドレスで 着たらどんな気持ちになるのかしら…
【エミリア】 でも、そんな機会、 私にはこないだろうから…
エミリアは一瞬寂しそうな顔をして ふるふる、と首を振って マスターのほうへ向き直る
【エミリア】 マスターさん、ありがとう 私はもう十分だから そろそろ帰りましょう
エミリアが見せた表情 マスターはそれだけが気がかりだった
翌日、マスター達はエミリアを連れ また村へと訪れていた
【エミリア】 でも、なんで今日も……あっ もしかして、まだ予定があったの? なのに私が帰ろうって言ったから…
エミリアの癖なのか 悪いのは自分と思い込む節が あるようだ
そうじゃない、とマスターが 言うや否や、姫達がエミリアを 連れて行ってしまう
【エミリア】 えっ、あっ ど、どうしたのみんな マスターさん、マスターさん!?
連れられて行くエミリアを マスターはただ微笑みながら 眺めていた…
【エミリア】 きゃっ、なんで服を… え、これ、って、もう! それは自分でできるから…っ!
【エミリア】 どう? 変じゃない?
【エミリア】 でも、急にこんな格好、 さすがにちょっと恥ずかしいわね
そんなことはない、とマスター 姫達もエミリアを褒めちぎっている
【エミリア】 あ、ありがとう? それにしても どうしてこんなことを?
花嫁を見て寂し気な顔をしていた エミリアに何かしてあげたいと 姫達と一緒に考えた、とマスター
【エミリア】 マスターさんやみんなが 私のことを考えてくれて…
突然のことで驚いているのか 複雑そうな顔をするエミリア 喜んでいない訳ではないようだが…
【兵士】 やっとみつけたぞ!
【エミリア】 あなた達は昨日の… まだ、私達に用があるの?
【兵士】 言う必要はない! 貴様は我々に同行してもらう!
強引な兵士達から エミリアをかばうマスター
【兵士】 他の国の斬ル姫もいるようだし ついでに、 まとめて捕まえてやる!
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