40061203 梓弓 『咲き誇る春陽の弓』
街を歩く二人
【梓弓】 どこへ行きますか? マスターの仰る所なら、 どこへでも付いていきますよ
じゃあ、こっち! とマスターが先導する
【梓弓】 …? 何か欲しいものでも あるのですか?
【梓弓】 あ、わかった 食いしん坊のマスターですから、 何か食べたいものでも…
しかし、マスターが やってきたのは…
【梓弓】 …え?ここ…? …ですか?
それは、女性ものを扱う 和服のお店だった
選択肢:
- その恰好…少し寒くない? → select_label_01へ
- 羽織る物でも…どう? → select_label_02へ
- 冬は寒いでしょ? → select_label_03へ
それは、女性ものを扱う 和服のお店だった
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【梓弓】 そこまで…心配して頂けるなんて…
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【梓弓】 え?わたくし用…ですか!?
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【梓弓】 わ…わたくしに…これを!?
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マスターから、一枚の着物を プレゼントされる梓弓
【梓弓】 …嬉しい これは… 至上のご褒美です
【梓弓】 突き詰め、極める事こそが肝要… ずっと、そのように考えておりました
【梓弓】 …ですが、 自分へのご褒美や、 達成感の積み重ねがないと…
【梓弓】 張り詰め過ぎた糸は、 いつか切れてしまう
【梓弓】 マスターは、わたくしに その事を伝えて下さろうと…
【梓弓】 マスターとの未来に 光を見ていたはずだったのに…
【梓弓】 目の前のことに無我夢中で… いつのまにか見失ってたようです
【梓弓】 先にある大志を決して忘れず… これからも精進してゆきます!
その心の変化が、 彼女に新たなる力を与えたのか…
【梓弓】 新技『咲き誇る春陽の弓』、 覚醒です!!
それは、まさに 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【梓弓】 あぁ…温かい…
【梓弓】 これは身も… そして、心も温かくなったから でしょうね
マスターからもらった 着物に頬を置き、 幸せそうにつぶやく彼女
いや、そうじゃないみたい… マスターが切り返す
【梓弓】 …え?
【梓弓】 …あっ
見ると、木々は 咲き乱れる花に包まれていた
【梓弓】 わたくしたちが知らない間に… 春は来てたんだ
【梓弓】 ふふ…どんなに寒い冬が続こうと… 春の来ない冬なんてない… そういう事なのですね
あ~、せっかくのプレゼントが~ 暖かくなったら意味ないよ~ と嘆くマスター
【梓弓】 大丈夫ですよ マスターからのお心遣い、 大切にさせて頂きますから!
その笑顔は、 咲き誇る花のように美しかった
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