413011041 ロストラグナロク編サイド 未分類 ロストラグナロク サイドストーリー 凶器の舞台 3 - 父の手 3月月初討伐戦5 父の手 第3話
【モラ】 それそれ~♪ こんな忌々しい実験施設なんて ぶっ壊しちゃえ~!
【ベガ】 壊れろ…滅べっ… クソクソクソクソ クソ忌々しい設備だらけだ!
【研究員】 ひぃぃぃっ…! 逃げろ!早く隔壁を閉じてくれえ!
【モラ】 待ってよ、オジサーン♪ ぐっちゃぐちゃに引き裂いて あげるからさーっ
【ベガ】 あ…待ってよ、モラ… えっ…なに、この壁…?
【ベガ】 ヤだ…モラと離ればなれになるのは 嫌だよぉっ…! モラ!モラぁっ!
【ベガ】 どうしよう…モラがいない… モラがいないと… ボクはなにもできないんだよぉっ…
【研究員】 所長の狙い通りだ こいつら、別々にすると簡単に 精神が崩れやがる
【研究員】 よし! さっさと独房に放り込んで 封鎖するぞ!
【研究員】 こんな怪物、俺達の手に負えるわけが なかったんだ…野垂れ死ぬまで 閉じ込めておくしかない…
【ベガ】 モラ…モラ…お姉ちゃん… どこにいるの…?
【研究員】 もうお前は二度とここから出ることは ないんだよ!一人ぼっちで飢え死に しやがれ!
【ベガ】 あああ…なんで、こんなことに なっちゃったんだろう…? 私のなにがいけなかったの…?
【ベガ】 …そんなの決まってるよ ボク、モラの手を放したじゃないか ちゃんと握ってさえいれば――
【ベガ】 あそこで離ればなれになることも なかったんだよね…全部、わたしの せいだよね…
【ベガ】 本当にあたしはどうしようもない クズだ…そもそも、あのときパパの 手をなんで放したのよ…
【ベガ】 あれのせいで俺の親父は殺され ちまったんだ…!まったく使えねえ グズだよ、俺はっ…
【ベガ】 ううう…頭が、痛いっ… みんな一度に喋らないでよ…! そんなにボクを責めないでよ…!
【ベガ】 僕がゴミだってことくらい僕が一番 よく分かってるよ!私は生きてる価値 なんてないゴミクズだよっ…
【ベガ】 それでも…モラがいたから生きて こられたのに…ワタシのせいでモラも いなくなっちゃった…
【ベガ】 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ 嫌だ嫌だ嫌だもう嫌だぁぁぁっ!!
【ベガ】 こんな世界に価値なんてない… こんなボクに価値なんてない… こんな世界は終わって良い…
【ベガ】 モラのいない世界なんて闇に飲まれて 滅びれば良いんだ…モラのいない私 なんて死んで朽ち果てれば良いんだ…
【ベガ】 もう終わりだ… なにもかも終わりなんだ…
【モラ】 ベガ!ここにいるんだろっ?
【ベガ】 モラ…? モラなの…? うわああああああああん!
【モラ】 大丈夫、もう大丈夫だよ ベガ、一緒に外に出よう
【ベガ】 本当に大丈夫…? もう、モラと 引き離されたりしない?
【モラ】 もちろん! 私達はいつも一緒だよ!
【ベガ】 うわあ!みんな死んでる!! これ、全部モラがやったの!?
【モラ】 そうだよ!ついでだから、 こいつらも飲み込んでいこっか? いろいろ知ってそうだし!
【ベガ】 そうだね!そうしよう! ああ、やっぱりお姉ちゃんは すごいなあ…
【モラ】 ここを登れば良さそうだね ベガ、行こう!
【ベガ】 …………
【ベガ】 本当に… 私なんかでいいのかな…?
【モラ】 大丈夫だよ、ベガ さあ、手を繋ごう!
【ベガ】 お姉ちゃん…うん 今度こそ、この手は放さない… 私達はずっと一緒だからねっ
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