413020271 限定クエスト 未分類 憂国の情景 ロンゴミアント編 憂国の情景 梓弓 1 - 邪眼、純潔を超えて 第1話 梓弓EP1 「邪眼、純潔を超えて」第1話
これは梓弓が マスターに出会う以前の話…
幻獣の力を取り入れた 人々が暮らす国…、 トレイセーマ共和国
【梓弓】
…始まる
【梓弓】
『変化の兆し』は…
すぐそこに…
【梓弓】
この戦…吉と出るのか…
はたまた
凶と出るのか……
ここはトレイセーマ共和国と、 ハルモニア教皇国の軍が衝突している とある戦場
兵力数では圧倒的な差を誇る トレイセーマ共和国だが、
少数精鋭のハルモニア教皇国と 一進一退の攻防を続けていた
【アロンダイト】
いざ参りましょう
【梓弓】
…………
戦場では…
【アロンダイト】
…え？
【梓弓】
くれぐれも
わたくしと目を合わせぬよう
お願い致します
【アロンダイト】
な、なぜです…？
【梓弓】
…………
何も告げぬまま、 梓弓は敵兵に向かって飛び出した
ハルモニア軍に対し、 攻撃を仕掛けるトレイセーマ軍
【アロンダイト】
はぁぁぁっ！！
【アロンダイト】
我が騎士道！
そしてユニコーンの力で、
お前たちを倒す！！
圧倒的な剣技で、 ハルモニア兵に斬り掛かる アロンダイト
【アロンダイト】
我が信念にかけて…
絶対に負けません！
【アロンダイト】
…！あ…あれは…
彼女が見た先では、 梓弓が数名のハルモニア兵に 取り囲まれていた
【アロンダイト】
相手が一体でも手こずるのに…
あんなにいては…！
彼女が梓弓の救援に向かおうとした、 その時…
【梓弓】
愚かな…
俯いていた梓弓が顔を上げ、 カッ！と目を見開いた
【ハルモニア兵】
…なっ！
まるで蛇に睨まれた蛙のように、 身が硬直して動けない ハルモニア兵たち
【梓弓】
邪眼と弓に…
【梓弓】
射抜かれなさい！
彼女が放った矢は、 敵兵を３人もろとも串刺しにした
【アロンダイト】
い、今の力は…！
【梓弓】
言ったでしょ？
わたくしと
目を合わせないようにと…
【アロンダイト】
…！
その後も剣と弓、 各々の武器を駆使し、 ハルモニア兵を倒していく２人
【アロンダイト】
はぁぁぁっ！！
アロンダイト… 聖獣ユニコーンをプラントされ、 清き戦い方をする彼女に比べ…
【梓弓】
うふふ…
ふふふふふ…！
梓弓がプラントされたのは 怪物メデューサ
その戦いざまは… まさに光と闇ほども違う
【梓弓】
あはははは！
恍惚の表情を浮かべ、 敵を射抜いていく彼女
その瞳の奥は、 恐ろしき狂気を感じさせる
【梓弓】
我が瞳は悪しき邪眼…
何人たりとも…
逃れることはできないのです…
【梓弓】
うふふふふ…！
それから一時間ほどが経過した
【梓弓】
ふふふ…
だいぶ片付いてきましたね
戦闘はトレイセーマ軍優勢で 進んでいたのだが…
【アロンダイト】
はあっ！
【梓弓】
…………
アロンダイトに目をやる梓弓
【アロンダイト】
大丈夫ですか！？
アロンダイトが 負傷した味方の斬ル姫に 手を差し伸べている
【梓弓】
一体、なにを…
わたくし達はいわば道具…
他人を助けるだなんて…
【梓弓】
う…
うぅ…
先程までの恍惚状態から うって変わり、 苦しげな顔を浮かべる
その時…！
【ハルモニア兵】
はっ！
【梓弓】
うぐっ！
一瞬の隙を突かれ、 敵の攻撃を受ける彼女
【梓弓】
くっ…！
はあっ！
何とか退けるも、 傷を負った彼女は ガクリと膝をついてしまった
【アロンダイト】
だ、大丈夫ですか？
まさか、毒でも塗られて…？
【梓弓】
…………
【アロンダイト】
安心してください
【アロンダイト】
私は毒に耐性を持つ、
ユニコーンをプラントされています
【アロンダイト】
なので、
私はその毒に臆せず治療できます！
【梓弓】
私の毒を…
臆することなく…！
【梓弓】
あ、あなたが…
我が占いにより導き出された…
『変化の兆し』…！
【アロンダイト】
変化…？占い…？
なんのことです…？
【梓弓】
彼女に気を取られたせいで、
わたくしは怪我を…
【梓弓】
もしかして彼女が…
わたくしに“凶”をもたらす
存在なのでは…
【アロンダイト】
…どうしました？
【梓弓】
だ、大丈夫です…
これくらいの傷…
なんともありません
【アロンダイト】
しかし…！
【梓弓】
わたくしに
触れないでください！
【アロンダイト】
…！
【梓弓】
一人で…
大丈夫ですから…
そう言って、再び戦場へと 足を向ける梓弓だった
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