50073201 クリスマス_ブリューナク やってやれないことはない!
12月24日・クリスマスイブ─
浮ついていた街は 夜が深くなるにつれ、 静けさを取り戻しつつあった
そんな時…
【ブリューナク】 マスター
…! どこからかマスターを呼ぶ声が…
【ブリューナク】 ここだ、ここ
しかし、その姿は確認できない
【ブリューナク】 ここだと言っているだろう
バシャッ!
マスターの頭に雪の玉が飛んでくる 何すんの!?と辺りを見渡し、 叫ぶマスター
【ブリューナク】 我は狙撃手 見えぬ所から狙い撃つのは 得意だからな
一体どこに…と振り返った瞬間、 スタッ!と上から、 彼女が目の前に現れた
うわぁっ! 腰を抜かすマスター
【ブリューナク】 そんなに驚くとは情けない
急に現れた事にも驚いたが、 もっと驚いたのは、 彼女の衣装や抱えている荷物だった
【ブリューナク】 …なに?って
【ブリューナク】 決まっているだろう、 今日はクリスマスイブ
【ブリューナク】 この姿は必然的に… サンタクロースという事に なるだろう?
【ブリューナク】 誰のプレゼント…って、 街の子供たちにだ
【ブリューナク】 他の姫がやる予定だったが、 思いのほか街が広く、 手伝えと言われたんだ
【ブリューナク】 け…決して自ら進んで やっているわけではないからな!
そんなに照れなくても 子供たちを喜ばそうってのは いい心がけだね、がんばって
と応援するマスターに 彼女が言い放つ
【ブリューナク】 何を言っている?
【ブリューナク】 マスターも手伝うんだ そのために声を掛けたに 決まっているだろう
えぇっ!屋根の上を 渡っていくなんて 無理だよ!?
【ブリューナク】 やってやれない事はない 行こう 作戦開始だ
マスターの嘆願は聞いてもらえず、 無理やり手伝わされることに なってしまった
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