50171101 グリモワールストーリー 大事なクロピヨが…
【グリモワール】 あぁ〜、いそがしい、いそがしい!
姫達をどかしながら、 はたきをせわしなくかける 小さな女の子
【グリモワール】 …小さな女の子?
【グリモワール】 …でぇ? ワタシのこと子供扱いしてるわけ? 偉そうに〜!
【グリモワール】 言っとくけどワタシのキラーズは、 大いなる魔力を得られる魔術書 「グリモワール」よ!
そう言って、 手のひらから小さな黒い炎を 出して見せる
【グリモワール】 ふっふっふ! 小さいからって、 あまりナメない方がいいわよ…
【グリモワール】 …ん?
【グリモワール】 …ちょっ! も、もう! 見ないでよ!
【グリモワール】 しょうがないでしょ! スカートが魔道書に なってるんだから!
【グリモワール】 なにかを召還する時は、 この中から出すしかないの! ほんとに…スケベマスター!
さっきまで偉そうに してたかと思うと、 急に顔を真っ赤にして怒る
【グリモワール】 …だから、なぁに!? 言われなくても、 今から行くわよ
【グリモワール】 魔術の研究は日夜、 欠かさないんだからね!
【グリモワール】 キミと違って忙しいんだから、 ワタシは!
そう言って、 プリプリと図書館に 出かけていく
それから3時間後─
【グリモワール】 …あ、マスター
「買い物の帰りなんだ」と 話すマスター
【グリモワール】 …………
てっきり、「でぇ?」か 「だからなぁに?」と 返されると思っていたが…
【グリモワール】 ど…どうしよう…
【グリモワール】 クロピヨが…
【グリモワール】 …いなくなっちゃったぁ
彼女の目には涙が滲んでいた
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