50311212 ソロモン 本当の最適解
【ソロモン】 うぅぅ…出発は9時… いや、それだと間に合わない
【ソロモン】 だからって、 もっと早く出ようとしたら、 みんな文句言うだろうし…
【ソロモン】 あ~っ! もう、どうすればいいの~!?
あの日以来、ソロモンは必死だ
マスターに言われた手前、 誰にも意見を聞けず、
一人で休日の予定を 立てることに奔走している
【ソロモン】 みんなの声を聞かないで決めるのが こんなに大変だなんて…
頭を抱えながら ため息をつくソロモン
【ソロモン】 ちょっとマスター! 一人で全部決めるのは、 無理があるわ!
【ソロモン】 手伝ってよ!! 相談するくらいいいでしょ!!
マスターに抗議するも、 たまには一人でやらないと♪ と笑顔で返されるだけ
【ソロモン】 くっ…!
【ソロモン】 見てなさい…
【ソロモン】 絶対にみんなが納得するような 最適解を出して見せるから!
それから数日が経過
疲労でボロボロになりながらも 何とか計画を立てた彼女
【ソロモン】 ようやく決まったわ…!
【ソロモン】 次の休日、 みんなでやるのは…
【ソロモン】 ハイキングよ!!
そして、 あっという間に当日
【ソロモン】 えっと、じゃあここは… 5分後に出発するわ それで、いいわよね?
さすが彼女の立てた 計画だけあって完璧だが 要所要所で他の姫に伺いを立てる
楽しみまくる姫たち
きみのお陰で最高に休日になったよ マスターもソロモンに素直にお礼を言う
【ソロモン】 そう言ってもらえるのは嬉しいけど、 もう金輪際しないでね
そう答えた彼女に、マスターは尋ねた それは…自信が無いから?と
【ソロモン】 !
【ソロモン】 前にもそんなこと言ってたけど、 私は別に…
マスターは彼女に言う 周囲に意見を求めるのは 完璧主義であると見せかけ、
実は自分一人だけで決める自信が 持てなかったからじゃないの?と
【ソロモン】 そ、それは…
マスターは続ける でもね、これだけは言える それは…
――と、その時、
【ソロモン】 !
ここまで完璧だった 彼女の計画に綻びが生じた
【ソロモン】 異族!
奴らが、群れで 現れてしまったのだ
【ソロモン】 そんな…この辺りに、 異族の目撃情報は無かったのに…
【ソロモン】 私の…完璧な計画が…!
今はそんなことを 言っている場合じゃないよ! と喝を入れるマスター
【ソロモン】 わ、わかってるわよ!
彼女は武器を手にし、
【ソロモン】 行くわよ!!
仲間と共に、駆け出すのだった
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