510013213 マサムネ・擬彩 彩果てに舞う鈴藍
【マサムネ】
はぁぁぁぁっ！！
乱れ散れ！！
高い戦闘能力を発揮し、 敵を次々に打ち倒していく が――
【マサムネ】
くっ…！
敵の数が多く 徐々に窮地に陥るマサムネ
【マサムネ】
はぁ…はぁ…！
【マサムネ】
こんなところで…
散るわけにはいかぬ！
【マサムネ】
約束したのだ！
彼女と！！
【マサムネ】
共に理想の世界を創ると！！
だが敵の攻撃は、 容赦なく降り注ぎ…
【マサムネ】
はぁ…はぁ…！
くっ…そぉぉぉぉぉぉっ！！
一人で磨き、削り上げてきた マサムネと言う刃が、 折れそうになった、その時……、
【マサムネ】
！！
敵の武器が跳ね上がる
【マサムネ】
そ、そなた達は……
マサムネを救ったのは、 隊の姫たちだった
行くよぉぉぉぉっ！ 連携技を駆使し、 敵を倒していく姫たち
さらにマスターの 采配が加わることで、 彼女たちはより強さを発揮する
【マサムネ】
…なんということだ
皆が戦う様子を見て、 マサムネは思う
【マサムネ】
一人で鍛えなくとも…
隊の中に強固な信頼関係があれば、
それは大きな力になるのか
――と、その時
マサムネ！！ マスターの声がこだました
【マサムネ】
…！？
頼む！君の力も貸してくれ！！ マスターの嘆願が、彼女の耳に… そして心に響いた
【マサムネ】
拙者の力を
必要としてくれる人がいる…
【マサムネ】
ならば、この刃…
【マサムネ】
そなたの為に磨き上げよう！！
一閃！！
新たな力に目覚めた マサムネによって、 敵軍は壊滅させられるのだった
そして――
戦闘後、マサムネは マスターと語り合っていた
【マサムネ】
拙者は…間違っていたのか
【マサムネ】
たった一人の力で
鍛え上げた鋼の意志こそが、
強く美しいと信じていた
【マサムネ】
だが…
【マサムネ】
そなたの率いる隊を目にして思った
【マサムネ】
誰かとの関わりで生まれる
意志や共通の理想…
【マサムネ】
それもまた強く美しい
君はどっちの道を進むの？ マスターが尋ねる
【マサムネ】
それは……
【マサムネ】
これからの拙者次第だ
【マサムネ】
一人で歩むか、
皆と共に歩むか…
【マサムネ】
ともかく今は…
そなたと共に歩き、
見つけたい
【マサムネ】
拙者の進むべき道を
マスターを見つめるマサムネ
その目は、 迷いはあれど濁りは無く、 美しく澄み切っていた
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