510501212 軍服メイドVtuber 神楽めあ 執着する黄金の流星
【神楽めあ】
喰らえっ！
【神楽めあ】
おっしゃあ！
今の見てた！？
頑張りたくないと不満を漏らしつつ 任務になると大活躍のめあ
【神楽めあ】
マスターさーん？
聞いてますか～？
もちろん見ていたよ と返すマスター
【神楽めあ】
いや、だとしたら今の間は何だっての
どうしたのかなと思って とマスターは思ったことを そのまま口にする
【神楽めあ】
どうしたのかって…
べっつにーめあたむは
やりたいようにやってるだけですしー
今のは言い方が悪かったね… とすぐさま謝罪するマスター
【神楽めあ】
謝罪スピード早くない！？
…まぁ、あたしが急に
やる気出してたら不思議に思うか
【神楽めあ】
でもーめあちゃんはー
ほんとにやりたいように
やってるだけですしー
【神楽めあ】
あたし達のこと気にしてばっかで
全然自分のやりたいことやってない
マスターさんが変なだけですしー
コロコロと変わるめあの表情に 気まぐれだなぁと笑うマスター
【神楽めあ】
笑うとこじゃなくないー？
自分のことを気にかけてくれて ありがとう、とマスター
【神楽めあ】
そういうとこだっつの！
だからさー、やりたいことないの？
【神楽めあ】
一日中だらだらしたいーとか
ゲームしたいーとかそういう
ザ・欲求みたいなの
うーん、と逡巡するマスター しかし、やりたいようにやってるよ という結論に至るのだった
【神楽めあ】
あー、いやー、さすがに
マスターさんのそういう頑固さは
理解してますよ、はい
【神楽めあ】
だからこの話はおしまい
けど、マスターさんは
ちゃんと考えておいてよね
何をだろうか…？ と首をかしげるマスター
【神楽めあ】
だから、やりたいこと考えといて
…あたしが手伝ってあげるから
それって… と言うマスターの言葉を遮るめあ
【神楽めあ】
ツンデレとかそういうんじゃなくて
単純にお礼みたいなもんって話！
はい、終わり！
そう言うとめあは一方的に 話を切り上げてしまうのだった
またある日の任務中のこと…
【神楽めあ】
これはある意味定番の状況～
想定外の敵の数に圧されて
マスターさん達の隊もぴえん
【神楽めあ】
冗談めかして言ってみたけど
負けるってほどじゃないのに
決め手に欠けんのイラつくなー
戦況に対しそんな感想を漏らすめあ だが、その状況は一変する――
めあ、後ろ！ マスターが叫ぶ
【神楽めあ】
は！？
なんでこっちから来んの！？
機をうかがっていたのか 突如めあの背後に現れた敵の攻撃 マスターは飛び込んでめあをかばう
【神楽めあ】
いった…
ちょ、あんた大丈夫！？
大丈夫…めあこそ怪我はない？ とマスター
【神楽めあ】
あたしは大丈夫…
今後ろにいたのも他の子が
カバーして倒してくれたし…
【神楽めあ】
ってあたしの心配より
マスターさんだよぉ…
【神楽めあ】
どうして飛び込んだりしたのー！
マスターさんが攻撃受けちゃったら
危ないじゃんかー！
【神楽めあ】
戦闘力皆無なのに
こんなことしてホント
どういうつもりなんよ…
【神楽めあ】
…ってこれもしかして
お約束な流れじゃん
マスターは事も無げに 自分のやりたいようにやったんだよ と言ってのける
みんなのことを気に掛けるのも こうして助けたいと思うことも全部 やりたいことなんだよ、とマスター
【神楽めあ】
うっ、お約束とわかりつつも
リアルに言われたらきゅんとするやつ
【神楽めあ】
よーしわかった！
そう言ってくれるなら
あたしも思う存分やりたいようにやる
今までもそうじゃないか とは思わないマスター
自由人に見えて人一倍まわりを 気にするめあがやりたいようにできる
それをサポートするのが 自分の役目だ、とマスターは叫ぶ
【神楽めあ】
はああああ！
ふたりの信頼は 『執着する黄金の流星』 という力になり、敵を薙ぎ払う
【神楽めあ】
結局さ、キル姫達みんなのことを
気にして気にして気にしまくって
大切にしたいってのがやりたいこと？
任務を終えた夜のこと めあはマスターに話しかける
【神楽めあ】
曖昧に笑うとかじゃなくてさ
答えてほしい…かも
そういうことかな マスターは答える
みんなが幸せでいられなきゃ 平和な世界を迎えられないしね とマスターは笑う
【神楽めあ】
やっぱそうかー
もう納得はできちゃうんだけどね
【神楽めあ】
けどさ、そんなマスターさんは
真面目過ぎるなーとめあたむは
いつも通り思う訳ですよ
【神楽めあ】
みんなの幸せ
平和な世界、かー
そう言って 夜空を見上げるめあの横顔は 少し複雑そうだった
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