560411212 白雪みしろ イントルーダースイープ
その日も朝からみしろは マスターの家事を代行して くれていた
【白雪みしろ】
おはしろです！
【白雪みしろ】
待っていて下さいね
掃除が終わったら朝食を…
とは言うものの、 さすがにそこまで 甘えるわけにはいかない
マスターはそう言って、 自分で朝食の用意をする
【白雪みしろ】
あぁ…ご主人様…
今日もなのですか？
【白雪みしろ】
全てみしろに任せて
下さってもいいのに…
残念そうに言うみしろに、 出来ることは自分でやりたい、 と告げるマスター
【白雪みしろ】
ですが、昨日もご依頼で
お忙しかったのでは…？
【白雪みしろ】
うぅーん…
【白雪みしろ】
やはり、このままでは
いけません！
力強く語ったみしろは マスターに詰め寄る
【白雪みしろ】
みしろも戦闘へ
参加します！
みしろの言葉に驚くマスター
戦いは不得手だと言っていた 彼女がそう言い出すとは…
【白雪みしろ】
ご心配なさらず♪
メイドたるもの、主人のためなら
どんな場所でもお仕えします！
とにかくやる気である様子の みしろを否定することは マスターとしていかがなものか
出来れば応援してあげたい、 そう思うマスターであった
【白雪みしろ】
はいっ…♪
誠心誠意、頑張ります♪
こうして、とある依頼で 森へとやってきたみしろを 含むマスターの隊は…
【白雪みしろ】
はっ！見えてきました！
あれが敵の群れですね！
大量発生とのことだったが、 今日は特段数が多そうだ
戦い慣れないみしろに、 一旦下がるように指示 しようとするマスター…
【白雪みしろ】
いきますっ！
だったが、みしろは 我先に敵へと突撃して 行ってしまう
【白雪みしろ】
あれ？あれあれ？
どど、どうしましょう！？
みるみるうちに、 敵に囲まれてしまうみしろ
マスターは慌てて、 他のみんなに指示を飛ばし 敵を引き付けさせる
その隙にみしろの元へ 向かったマスターは、 無事に彼女を救出するのだった
【白雪みしろ】
あわわ…ご主人様…！
だ、大丈夫ですか…？
マスターは問題ない、と みしろに告げると的確な 指示で敵を殲滅していく
そうしてあっという間に 戦いは終わっていた
【白雪みしろ】
す、凄い…
これがご主人様の力
【白雪みしろ】
はっ！すみません
ご主人様！
【白雪みしろ】
それに隊の皆さまも…
ご迷惑をおかけして
しまいまして…
落ち込んだ様子のみしろと 共に宿へ戻ってきたマスター
みしろは帰って来るなり、 マスターたちの前で 頭を下げた
【白雪みしろ】
この度は、本当にすみません！
マスターは気にしなくて 良いから顔を上げて欲しいと みしろに返す
【白雪みしろ】
ですが、その…
気まずそうなみしろに、 どうして無茶なことを？ を尋ねてみるマスター。
【白雪みしろ】
その…マスターの
疲れを癒すためには…
【白雪みしろ】
みしろ自身も戦うことで
疲れの原因を根本的に
取り除ければ、と…
【白雪みしろ】
つまり、みしろが活躍する
ことでご主人様の負担を
減らせばと思いまして…
みしろの言葉に、 はっとするマスター
どうやら彼女に負担を かけまいと行動した 結果、悩ませてしまったらしい
何やら行き違いから誤解が あったと分かったマスターは、 みしろにそうではないと語る
【白雪みしろ】
どういう、ことでしょう…？
マスターは、自分は別に 家事を面倒に思っていない、 むしろ楽しんでいると告げる
他にも家事を手伝いたいと 申し出る姫たちもいるが、 自分が好きだからやっている、と
【白雪みしろ】
そ…そうだったのですか？
【白雪みしろ】
でも、たしかに…
ご主人様はみしろと
同じぐらい家事が上手です
【白雪みしろ】
…であれば、そもそも
みしろの手伝いは不要？
みしろの言葉を慌てて 否定するマスター
みしろと一緒に家事を する時間は楽しい
それだけで十分、 自分は支えられている と伝えるマスター
【白雪みしろ】
ご主人様…！
驚きと共に、明るい 表情を浮かべるみしろ
【白雪みしろ】
みしろも…ご主人様と
一緒にいる時間が
とても楽しいです♪
【白雪みしろ】
ご主人様も、みしろと
同じ想いだったのですね♪
みしろの言葉に マスターは頷く
【白雪みしろ】
なんでも人に任せるのではなく
一緒に何かを頑張る…
【白雪みしろ】
日常のちょっとした家事も、
一人よりみんなでする方が
楽しいに決まっていますね♪
【白雪みしろ】
ありがとうございます♪
ご主人様♪
【白雪みしろ】
みしろ、またひとつ
メイドとして成長する
ことが出来た気がします！
みしろの思いが 『イントルーダースイープ』 という新たな力として宿る
【白雪みしろ】
これからも…いえ、
これまで以上に…
【白雪みしろ】
ご主人様に癒しの
一時を届けるよう
頑張りますね♪
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