6001011 限定クエスト ファンキル学園(学園編)(ファントムオブスクール) ファンキル学園8月ストーリークエスト ストーリークエスト「開催!学園夏祭り!」 1 - 第1話「うるさい、お節介」 学園浴衣イベント 「うるさい、お節介」戦闘前
【黒髪の少女】 どうしてそんなふうに すぐ自分を卑下するの!?
【気弱な少女】 そ、それは…
【黒髪の少女】 それは!? もう、はっきりしてよ!
【気弱な少女】 …………
【気弱な少女】 ご、ごめんなさい
【黒髪の少女】 ちがっ…! 謝って欲しいわけじゃなくて
その時、 真面目そうな少女が通りかかった
【真面目そうな少女】 なにをしているの、貴方達!
【気弱な少女】 …!
【黒髪の少女】 あ…!
【黒髪の少女】 こうしたいわけじゃ…ないのに…!
黒髪の少女もその場を去ろうとする
【真面目そうな少女】 あ、ちょっと!待ちなさい!
【真面目そうな少女】 え…!?
真面目そうな少女は 去ろうとする黒髪の少女の腕を掴んだ
しかしその瞬間、黒髪の少女の腕から 黒い霧が出ているように見え、 思わず手を離してしまった
【真面目そうな少女】 あれはいったい…
共学化のテストケースとして 女子校へ編入することになった マスター
それは表向きの理由で、 本当は学園の平和を脅かす 異族を浄化するためだった
異族は学生達の 負の心から生まれるとされる 謎の存在…
マスターはその存在を感じ取る 不思議な力を持っていた
しかし彼自身には戦う力はなく、 どこか懐かしさを感じる少女達が いつも力を貸してくれる
学園の平和を守るため そして、自分を助けてくれた 桃色の髪の少女を見つけるため
マスターは今日も 異族を浄化し続ける…
夏休み
大事な話があると 理事長・デュリンに呼び出され、 急いでやってきたマスター
異族に関することかと思いきや…
【デュリン】 あたしが提案して、 3校の生徒会を主体に、 夏祭りをやることにしたから!
【マスター】 大事な話って…まさかこれだけ!?
【デュリン】 ふふ、その”まさか”よ!
【マスター】 ええっ!?
【デュリン】 なーんてね
【デュリン】 実は最近、聖ユグで 生徒同士の小さな諍い、 争いが増えてるのよ
【デュリン】 物静かな子が 授業中に奇声をあげたり
【デュリン】 品行方正で真面目な生徒が もっていた竹刀で 急に窓ガラスを割ったり
【デュリン】 仲良しだった二人が 急にカツアゲをする側と される側になったり
【デュリン】 とにかく変な報告が いーっぱいきてんの!
【デュリン】 なんだか嫌な予感がするから、 マスター! あなた、聖ユグに行きなさい!
【マスター】 聖ユグって確か…
聖ユグドラシル姫学院
3校の中でも、 清楚で真面目なお嬢様が 集まる学校として有名だ
【マスター】 まさか、 それに異族が関係してるの!?
【デュリン】 それを突き止めるために アンタが行くのよ!
【マスター】 わ、分かったよ なんとかやってみる
【デュリン】 本当にわかってるのかしら…
【デュリン】 良い!? あんたがこの問題を 解決しないと…
【デュリン】 う~ら~め~し~や~♪
【デュリン】 ふっふっふ、怖いでしょ!
【デュリン】 私がせーっかく 企画した肝試し大会が できなくなるじゃない!
デュリンの急な はしゃぎっぷりについて行けず、 固まるマスター
【デュリン】 な、なに変な顔してるのよ! 聖ユグの生徒会には もう伝えてあるから早く行きなさい!
横暴で理不尽だとも思うが、 口には出さずにマスターは ドアに手をかけた
【デュリン】 マスター!
【デュリン】 異族の事は任せて悪いけど… アンタも楽しみなさいよね、 せっかくの学園生活なんだから!
聖ユグドラシル姫学院
伝統あるお嬢様学校は 夏休みでも部活動や課外授業などで 登校する学生は多い
学生達は顔を合わせると立ち止まり 礼儀正しく『ごきげんよう』と 挨拶を交わす
その様子は、 諍いや争いとは無縁のように見えた
【エクスカリバー】 あら…これはマスター ごきげんよう
聖ユグドラシル姫学院の 生徒会長・エクスカリバー と…
【アロンダイト】 …ごきげんよう
書記のアロンダイト
各学院の生徒会メンバーとは 顔合わせを終えていたので 名前と顔が一致している
【マスター】 ど、どうも ええと…ご、ごきげんよう?
【エクスカリバー】 ふふっ… ご無理をなさらずとも構いませんよ
【エクスカリバー】 理事長からお聞きしております マスターが手伝ってくださると
【マスター】 そ、そうなんです 色々と大変だろうからって…
【エクスカリバー】 ちょうどよかった
【エクスカリバー】 実は、我が校は代表として 私ではなくアロンダイトに 一任しようと思っています。
【アロンダイト】 え!?
【エクスカリバー】 今後を担うのは あなたなのです
【エクスカリバー】 それに今回のことをきっかけに 私から離れてもらい、
【エクスカリバー】 一人で職務をこなせるように ならないといけませんからね
【アロンダイト】 …承知しました
【エクスカリバー】 マスター、 助けてあげてくださいね
お嬢様を束ねる会長だけあって エクスカリバーは気品が違った
【エクスカリバー】 あら? 髪が跳ねていますよ、マスター
【アロンダイト】 あ! 会長…
エクスカリバーが手を伸ばし、 寝癖を整えてくれた
【エクスカリバー】 …はい、これで大丈夫です
【マスター】 あ、ありがとうございます
彼女は品のあるスキンシップを 意識せずナチュラルにやるので 鼓動が一気に跳ね上がる…
【エクスカリバー】 お気になさらず では、私達はこれで失礼いたします
【アロンダイト】 …では
【マスター】 寝癖か…この清楚な学校で 恥ずかしいところを見せないよう 気をつけていかないとな…
【マスター】 …さて、 まずは学院の中を見て回ろうかな
なにやら近くの教室から 言い争う声が聞こえてくる
【???】 …余計なお世話。放っておいて
【アロンダイト】 生徒会として、 それが出来ないから 言っているのでしょう
教室にいたのは、 アロンダイトと黒髪の見知らぬ少女
【マスター】 なんだか嫌な予感がする… 早く止めないと!
【黒髪の少女】 あなたには関係ないって 言ってるじゃない…!
黒髪の少女から黒い霧が噴き出した
【マスター】 遅かった… って、こっちも!?
なんと、アロンダイトからも 黒い霧が噴き出した
【アロンダイト】 放っておけるなら、 最初から声をかけたりなど しないというのに!
【マスター】 ふ、二人同時だなんて…!
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