60013204 アスクレピオスストーリー 『ア浪漫テラピー』
【アスクレピオス】
なんであれだけ言ったのに
また体調崩してるのよ！
【アスクレピオス】
マスターの自覚が
足りないっていうか…
ホントしっかりしてよね
そうは言っても、 自分はキル姫じゃないしなぁ… と、ぼやくマスター
【アスクレピオス】
！！
アスクレピオスの視線が キッと鋭くマスターを射抜く
余計なことを言ったと ビクッとするマスター
しかし、その直後 アスクレピオスは目を伏せ 悲しそうに肩を落とした
【アスクレピオス】
っ…ごめんなさい
私、どうしてこういう言い方しか
できないんだろ…
【アスクレピオス】
医療や医学に長けたなんて
言っても…病気や怪我で弱った人に
キツくあたるようじゃ…失格よ…ね
アスクレピオスはいつになく 肩を落としていた
…でも、アスクレピオスの優しさは ちゃんと伝わっているよ そう返すマスター
【アスクレピオス】
でも、それは、
マスターの察しがいいから…
選択肢:
- じゃあ、伝わるように練習してみる？ → select_label_01へ
- 優しさが伝わるように看病してみてよ → select_label_02へ
- ちゃんと言葉にしてみてほしいな → select_label_03へ
でも、それは、 マスターの察しがいいから…
select_label_01:
【アスクレピオス】
え？練習？？
select_label_02:
【アスクレピオス】
や、優しさが伝わるように？
select_label_03:
【アスクレピオス】
こ、言葉に…？
select_label_end:
【アスクレピオス】
…わ、わかったわよ
【アスクレピオス】
…………
【アスクレピオス】
た、体調が悪いのなら、
しっかりあたたか、あたたたか、く…
【アスクレピオス】
く、うう…ちゃんと寝なさい！！
なかなかうまく言えない アスクレピオス… その練習は気づけば数時間経っていた
【アスクレピオス】
ああっ、もう！
なんでこうなっちゃうんだろう
マスター、やっぱり私には…
【アスクレピオス】
…っ！！
マスター！？
練習に付き合い続けたマスターは 体調が悪化し、 呼吸も苦しそうになっていた
【アスクレピオス】
大丈夫！？
今、汗を拭くわ、薬草をすぐに！
【アスクレピオス】
マスター、私がすぐ治すから…
これ、ゆっくり飲みこんで…そう…
【アスクレピオス】
飲みこむのが辛そうね…
こうなら飲める？辛くない？
すると… 献身的に看病するアスクレピオスの 体がキラキラと輝き始めた
【アスクレピオス】
え、なに…これは…？
ほら…優しくできるじゃないか 治癒の光によって 回復したマスターが微笑む
【アスクレピオス】
マスター！
アスクレピオスは思わず マスターの胸に飛び込んだ
【アスクレピオス】
マスターごめんなさい…
そして、あ、ありがとう…
私に勉強させてくれて
【アスクレピオス】
マスターのおかげで技が進化した…
「ア浪漫テラピー」
うん、そう名付けるわ
体調が落ち着いたマスターは アスクレピオスの背中を ポンポンと優しく叩いた
【アスクレピオス】
マスター、だいぶ良くなったみたいね
それじゃあ、練習の続きをしましょ！
がばっと立ち上がる彼女に ゆっくり寝かせてくれるんじゃ… と、おののくマスター
【アスクレピオス】
かつての名医の名を継ぎし者、
アスクレピオス！
【アスクレピオス】
その名に恥じぬよう、
勉強は怠らないわ！
アスクレピオスの熱意に マスターはまたベッドに深々と 身を埋めるのであった…
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