6005041 限定クエスト ファンキル学園(学園編)(ファントムオブスクール) ファンキル学園12月ストーリークエスト ストーリークエスト「真冬のアングレカム」 4 - 第4話「決め手はパンフレット」 12月学園ストーリークエスト4 4話「決め手はパンフレット」戦闘前
【マスター】 わぁ… 他校生がこんなに!
【シタ】 女の子は噂に敏感ですから♪ ほらマスター! 見て下さい…
植物の横にはそれぞれ 手描きの可愛いポップが 立っている
【シタ】 ミストルティンと作ったんです! やっぱり名前を覚えてほしいですし!
【シタ】 レイアウトも変えたんですよ? 見やすさはもちろん 植物にとって一番いい環境に!
【シタ】 ミストルティンのアドバイスです! 彼女、私の知らない知識を たくさん持っていて…!
【聖ユグ生】 すみません、このお花なんですが… どちらにありますか?
【シタ】 ああ、アングレカムですね! ここをまっすぐ進んでいただいて…
【マスター】 彼女が持っていた パンフレットは…?
【シタ】 あれもミストルティンと! この温室が開放されていることを 知らない他校生も多かったし…
【シタ】 目玉のお花を紹介したりすれば それを目当てに見に来てくれる 人もいるだろうって!
【シタ】 マスター、今月の目玉は アングレカムなんです 見てみませんか?
白い花… アングレカムの前には ミストルティンが座っていた
【シタ】 ふふ、やっぱりここにいましたね
【マスター】 やっぱりって… ミストルティン、この花が好きなの?
【ミストルティン】 …この温室で 一番惹かれる花なんです
【シタ】 私がミストルティンに 話しかけたのも この花の前なんですよ
ミストルティンは 控えめに でも嬉しそうに微笑んだ
【マスター】 ミストルティン、すごいね! びっくりするくらい 温室が変身したと思うよ!
【ミストルティン】 そう言っていただけて…嬉しいです…
【ミストルティン】 私は他校生ですから… もちろんラグ女の園芸部には 入れません…
【ミストルティン】 毎日ここにきて、私が部員だったら こうしたい…と妄想していて… それが叶いました…
【ミストルティン】 あ、あの! 生意気な提案をしてしまって すみませんでした…
【シタ】 いいえ! やっぱり一人でできることって 限られているんですね…
【シタ】 温室がこんなに 見違えるように綺麗になって… 私、本当にうれしいんです!
【マスター】 なおさら、なくしたくないね…
【シタ】 はい 本当に、そう思います
シタは懐かしげな眼差しで アングレカムを見つめた
【シタ】 少し前に、 些細なことからミトゥムちゃんと 大喧嘩をしちゃいまして、
【シタ】 ミトゥムちゃん、それから少しだけ 悪い子になってしまったんです
【マスター】 グレちゃったの…?
【シタ】 ふふ!八つ当たりのように 毎日いろんな人と ケンカばかりしてました
【シタ】 私もどうしたら良いかわからなくて、 困っていたそんな時でした…
【シタ】 困っていた私を見かねた、 当時のラグ女の園芸部の先生が ミトゥムちゃんをここに誘ったんです
【シタ】 このアングレカムの前に ミトゥムちゃんを連れてきて 先生、こう言ったんです
【シタ】 「これはお姉ちゃんが大切に 育てている花だから 君も世話しに来なさい」
【シタ】 そしたらミトゥムちゃん… ケンカをピタッと止めて 毎日ここに通うようになって
【シタ】 そのまま、私達も いつの間にか元通りに なっていました
【シタ】 …というわけでミストルティン 明日、私とマスターと生徒会室に 付き合っていただけませんか?
翌日――
【ヴァジュラ】 ああ、噂は聞いてるよ 毎日、かなりの他校生が 集まってるんだって?
【シタ】 集客は前とは比べ物になりません ラグ女の新しい目玉と言っても 過言ではないでしょう
【シタ】 城学生で温室常連の彼女… ミストルティンからも 良い評判を聞いています。
【ミストルティン】 はい…話題で持ちきりです… 温室には聖ユグの生徒が特に 多い印象です…
【シタ】 これを閉鎖してしまうのは… ラグ女としてかなりの痛手なのでは ないかと思います
【ヴァジュラ】 そうだな、これが続くようなら、 誰も文句言わないだろう 学校側も納得するんじゃないかな
【ミトゥム】 …そうかな 絶対よく思ってない運動部はいるよ
いつの間にか、生徒会室の入り口には ミトゥムが立っていた
【シタ】 ミトゥムちゃん! どうしてそんなことを言うの…?
【シタ】 ラグ女の利益にもなることなのです 反対する生徒なんて…
【ミトゥム】 いる!いるに決まってる! あいつらは自分の部活のことしか 考えてないんだから!
【ミトゥム】 …姉ちゃん…悔しくないのかよ! 選挙で負けたヴァジュラ会長に 頭下げるとかよ!
【シタ】 それはもう終わったこと… 正当な選挙で負けたんですから 恨みっこなしでしょう?
【ミトゥム】 本気でそう思ってるのか!? 絶対運動部が一致団結するように 裏で動いたやつがいる…
【シタ】 ミトゥムちゃん!!
【シタ】 会長の前で失礼でしょう それ以上は許しませんよ
【ミトゥム】 おかしいよ…おかしいだろ… なんでだよ…
【ミトゥム】 なんで姉ちゃんが… ヴァジュラ会長の肩持つんだよ!!
【シタ】 …え、ミトゥムちゃん…?
【ミトゥム】 そいつは…ヴァジュラ会長は! 温室を撤去しようとしてる 運動部の親玉なんだぞ!
【ミトゥム】 それとうまくやろうなんて… やっぱ姉ちゃんは日和ってる! ミトゥムはミトゥムでやるからな!
ミトゥムは再び… 生徒会室を飛び出していった
【マスター】 ごめん、ちょっと心配だから 行ってきてもいいかな?
【ミストルティン】 お願いします、マスター… シタさんはショックで またも虫の息です…
ぶつぶつなにかを唱えながら 魂が抜けそうなシタも 気がかりだったが…
あとをミストルティンに任せ ミトゥムを追って 廊下を駆けて抜けていく…
【マスター】 ミトゥム!!
【マスター】 う… やっぱり…
ミトゥムの体からは 黒々とした霧が 立ち上っている…!
【ミトゥム】 運動部は裏切り者なんだ… 姉ちゃん… どうしてわかってくれないんだ…
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