Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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6008051 限定クエスト ファンキル学園(学園編)(ファントムオブスクール) ファンキル学園3月ストーリークエスト ストーリークエスト「竜とホワイトデー」 5 - 第5話「武士の葛藤」 3月学園ストーリー5話 学園3月 第5話-1

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放課後――

マスターは校舎裏で マサムネを待っていた

【マスター】 きっと、この前からの出来事で なにか話があるんだろうなぁ

【マスター】 とは言え、流石に今朝と同じ格好の マサムネが来たらどうしよう…

100111.png 【マサムネ】 すまん、待たせたな

【マスター】 よかった…いつものマサムネだ…

100111.png 【マサムネ】 拙者がいつも通りに 話していることは、くれぐれも ムラマサには内密で頼む…!

【マスター】 もちろんだよ だから楽に話して

マスターの言葉にマサムネは安堵し、 ゆっくりとこれまでの経緯について 話し始めた…

【マスター】 …ダーインスレイヴに師事を? それって、 この前のムラマサみたいな感じ?

100111.png 【マサムネ】 うむ そう考えてもらって差し支えない

100111.png 【マサムネ】 すべてはムラマサに ホワイトデーのお返しをしたいと 思ったことが始まりなのだ

100111.png 【マサムネ】 ムラマサは誠心誠意チョコと向き合い これ以上ない逸品を 拙者のために作ってくれた

100111.png 【マサムネ】 ならば、最上の返礼をするのが 剣士の礼儀というものだ

100111.png 【マサムネ】 いや…それもあるのだが 純粋に、きちんとよいものを お返ししたいと思った…

【マスター】 なるほど…そういうことだったんだ

【マスター】 でも、どうしてダー様…

【マスター】 じゃなくて、 ダーインスレイヴだったの? まだ理由がピンときてなくて…

100111.png 【マサムネ】 ダーインスレイヴ殿は 常日頃からあらゆる女生徒に 紳士的態度で接する傑物だ

100111.png 【マサムネ】 ゆえに…絶大な人気を誇る バレンタインデーも それは盛況であった

100111.png 【マサムネ】 そんな御方であれば… ホワイトデーのお返しについても 一家言あるのではないかと思ってな

100111.png 【マサムネ】 ダーインスレイヴ殿は 快諾してくれたのだが…

100111.png 【マサムネ】 そのためには、 拙者が「乙女心」を学びとる 必要があると、仰られたのだ

100111.png 【マサムネ】 乙女心を理解せずして… 最高のお返しはできない、とな

【マスター】 それで乙女学に繋がるわけか…

100111.png 【マサムネ】 その通り… あれよあれよという間に こんなことになっていたのだ…

【マスター】 それで、 最近は本当に道場以外では 剣を振ってないの?

100111.png 【マサムネ】 うむ… 意外と、やってみると 不可能でもなかった

100111.png 【マサムネ】 道理で皆、 剣を持ち歩かなくとも 平気なわけだ…

【マスター】 今までそんな風に思ってたのか…

100111.png 【マサムネ】 家でも、ムラマサから 乙女学を学ぶのに忙しくてな…

100111.png 【マサムネ】 以前に比べると、 すっかり剣の道から 離れてしまったように思う…

100111.png 【マサムネ】 四六時中、剣に触れ、剣を振るい、 剣のことだけを考えていた頃とは違い 本当に女っぽくなってしまった、と…

【マスター】 こういっちゃなんだけど… マサムネはそもそも、女の子だよ?

100111.png 【マサムネ】 もちろん、自分が男だ、 などとは言わない

100111.png 【マサムネ】 そうではなく、自分が 男や女といった概念ではない、 剣士という存在と信じてきた

100111.png 【マサムネ】 それゆえ、剣の道から離れた拙者は、 拙者でなくなってしまうのではと… 恐ろしくて仕方ないのだ…

【マスター】 そっか… そうだよね…

【マスター】 …でも、ムラマサに コーディネートされたマサムネ… 楽しそうだったよ

100111.png 【マサムネ】 そう…なのだ…

100111.png 【マサムネ】 この状況を… 楽しんでしまっている自分がいる…

100111.png 【マサムネ】 知らなかったことがたくさんあった 服のこと、化粧品のこと…

100111.png 【マサムネ】 話し方を変えると… 気分まで変わるのだな!

100111.png 【マサムネ】 ムラマサとの会話が 以前より弾むのだ!

100111.png 【マサムネ】 あと…

100111.png 【マサムネ】 かわいいと、言われると… その…

100111.png 【マサムネ】 う、うれしい…

【マスター】 とっても当たり前で 素敵なことじゃ、ないかな?

100111.png 【マサムネ】 そうなのだろう… そうなのだろうが…

100111.png 【マサムネ】 拙者は このまま剣を捨ててしまうのか?

100111.png 【マサムネ】 日々鍛錬をすることが 生きがいであり在り方であった 拙者がだぞ!?

100111.png 【マサムネ】 剣から離れるのもいいのかな… などと思ってしまっているのだ!

【マスター】 マサムネ…

100111.png 【マサムネ】 方天画戟は拙者を宿敵と称して 事あるごとに勝負を 挑んでくるのだが…

100111.png 【マサムネ】 最近の拙者が とにかく気に食わないのだろう

100111.png 【マサムネ】 さらに、拙者がこうなったのは すべてダーインスレイヴ殿の せいだと思っているようだ

【マスター】 だから目の敵にしてるんだね…

100111.png 【マサムネ】 ダーインスレイヴ殿は 拙者が巻き込んだようなもの…

100111.png 【マサムネ】 あげく先日… 方天画戟に一撃打ち込まれた際…

100111.png 【マサムネ】 本当に避けられなかったのだ 文字通り、手も足も出ない… というやつだ

100111.png 【マサムネ】 信じられない… こんなことなど一度たりとも なかったというのに…

100111.png 【マサムネ】 まるで体の中から… 闘争心が抜け落ちてしまったようだ…

100111.png 【マサムネ】 拙者はもう剣を握れないのか…? あのたぎる剣への情熱は… 嘘だったのだろうか…?

マサムネの苦悩は 黒い霧となって 体から溢れ出していた…

100111.png 【マサムネ】 おお… 拙者の悲嘆が溢れ出しているのか…?

100111.png 【マサムネ】 情けない… 鍛錬を怠った挙句このざまとは…

【マスター】 マサムネ…見えてるのか!?

【髪の長い少女】 でしょうね、彼女なら…

【マスター】 君は!!

【髪の長い少女】 …今は先にやるべきことを… さぁ、早く!!

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