6020401 天上編サイド 未分類 粛清の黒 粛清の黒 4 - 「幻想の否定」 漆黒の黒 その4 「幻想の否定」戦闘前
【アルテミス】 マスター、大丈夫ですか?
【アルテミス】 しばらく走り続けているにも関わらず あの者達が1度も姿を 見せていないのは妙ですが…
【アルテミス】 一度立ち止まって 息を整えますか?
アルテミスの提案に 賛成したマスター達は 少しだけ立ち止まった
【アルテミス】 決して警戒を解かずに!
【アルテミス】 どうして一度も 姿を見せないの…
【アルテミス】 私がこういう状況なら…
【アルテミス】 …”私”なら?
【アルテミス】 …!!
【アルテミス】 伏せてください! マスター!
マスターを押し倒すアルテミス
と、同時に 凄まじい威力で飛んできた矢が 木々をなぎ倒す
【アルテミス】 やっぱり… 私なら相手の 気が緩んだ時を狙う…!
【アルテミス】 一部の部隊は残り、 他はマスターを連れて 走ってください!
【アルテミス】 我々は 黒の“ラスト”を ここで足止めしましょう…
背中を合わせて円を作り、 辺りを探るアルテミス達
【ラスト】 こんなザル警備で 私を足止めだなんて、 舐められたものですね
ラストは いつの間にか その円の中心に立っていた
【アルテミス】 くっ、いつの間に…! 全員、戦闘態勢!
【アルテミス】 しかし、狙撃手のあなたが 敵の前に現れるなんて
【アルテミス】 相当な自信が あるということですね
【アルテミス】 その余裕が 命取りになりかねませんよ?
【ラスト】 呆れた… まだそんなこと思ってるの?
【ラスト】 あなた達じゃ私に勝てない
【ラスト】 それくらいは わかってるわよね?
【アルテミス】 たしかに、 私にあの威力を持った 矢を射つことはできない
【アルテミス】 …仮に射てたとしても あんな正確にあの場所を 射抜くことはできない
【アルテミス】 でも、 私はマスターのために戦う
【アルテミス】 世間ではキル姫と忌み嫌われる 私達キラープリンセスに 深い愛情を持って接してくれる
【アルテミス】 そんなマスターの恩義に報いたい
【アルテミス】 私はここであなたを 倒せなくても良い
【アルテミス】 注意を引きつける ただそれだけで十分
【ラスト】 ………… 深い愛情ねぇ…
【ラスト】 本当にくだらない…!
ラストから 徐々に殺気が溢れ出す
【アルテミス】 ぐっ…!
まるで先ほどとは別人のように ラストは声を荒げた
【ラスト】 “愛”? 笑わせないで!!
【ラスト】 愛なんて、 人間の本質である色欲を 覆い隠すだけの幻想にすぎない!!
【ラスト】 そんなくだらない考え… 私が否定する!!!
【アルテミス】 くっ…! 皆、ここは一度、 バラけましょう!
【アルテミス】 我々が1秒でも長く足止めすれば マスターがその分安全になります!
【アルテミス】 [330000]それにここを一望できる[-] [FF0000]「あの場所」[-][330000]に行って[-] [FF0000]「遠距離攻撃」[-][330000]をすればきっと…![-]
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