60231202 木之本 桜 『さくらが命じる』
【さくら】 わたし… もっと成長しないと…!
【ケロちゃん】 珍しいな…
【ケロちゃん】 いつも、のほほんとしとる さくらがそない 顔を見せるなんて
【さくら】 だって…
【さくら】 あれくらいのことで 疲れちゃって…
【さくら】 もし、わたしが今みたいに ダウンしてる間に 大きな事件が起こったらって思うと…
【ケロちゃん】 でも、こっちとは勝手が違うやろ? 慣れない生活なんやから そんな思い詰めんでも
【さくら】 それでも…
【さくら】 強くなりたいの!
【さくら】 みんなの笑顔を… もっとちゃんと守れるように
【さくら】 みんなが笑って過ごせる 学園生活を守れるように
【ケロちゃん】 さくら…
いつもは笑顔をたやさない彼女 マスターもさくらの思いに 驚いてしまう
もしかすると守りたい気持ちが プレッシャーになっている のかもしれない
落ち込むさくらに マスターが声をかけた
選択肢:
- じゃあ行こうか? → select_label_01へ
- じゃあ付いてきて → select_label_02へ
- じゃあ見に行こうか? → select_label_03へ
落ち込むさくらに マスターが声をかけた
select_label_01:
【さくら】 …え?行くって…どこへ?
select_label_02:
【さくら】 …え?どこに…?
select_label_03:
【さくら】 …え?見にって…なにを…?
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いいから、いいから! マスターが明るく答える
まあ強いて言うなら…
元気の出る場所かな!
【さくら】 え?元気の出る…場所!?
そ!だから行こうよ!
【さくら】 でも…
【ケロちゃん】 考えても、しゃーない! ほら!行くで、さくら!
【さくら】 う…うん!
ケロちゃんに 手を引かれ、その場所を目指す さくらだった
マスターが言った “元気が出る場所” それは…
【さくら】 わぁ…!
【ケロちゃん】 ええやん! ごっつええやん!
【さくら】 うん!きれ~い!
青い空と 街中が見渡せる 学園の屋上だった
【さくら】 マスターさんは、 この景色をわたしに 見せようと…
ううん、それだけじゃない とマスター
さくらに構内を 見下ろすようにうながす
そこには笑顔を浮かべなら 行き交う生徒の姿があった
【さくら】 あっ…
さくらの姿に気がつき 「さくらちゃーん」と 屋上へ手を振る生徒の姿もある
マスターがさくらに語り掛ける
今こうして笑っていられる みんながいるのは さくらのおかげ
そして笑いかけてくれるのは みんながさくらの仲間だから…
だから一人で思い詰めず みんなを頼ってほしい、と 気を詰めないでほしい、と
選択肢:
- さくらちゃんを応援しているよ → select_label_04へ
- いつでも応援してるからね → select_label_05へ
- みんな、きみを応援してるよ → select_label_06へ
だから一人で思い詰めず 仲間を頼ってほしい、と 気を詰めないでほしい、と
select_label_04:
【さくら】 …!応援…
select_label_05:
【さくら】 …!応援…
select_label_06:
【さくら】 …!応援…
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さくらの脳裏に、 ある風景がよぎる
自分の世界では、 チアリーディング部に 所属している彼女
それはポンポンとバトンを持って、 キラキラと躍動する 自分たちの姿だった
【さくら】 そっか…! わかった!!
【さくら】 ねぇ、ケロちゃん
【ケロちゃん】 なんや?
【さくら】 それにマスターさん!
【さくら】 わたし…忘れてたみたい!
【ケロちゃん】 なにを?
【さくら】 みんなと一緒に楽しむ心!
【さくら】 ありがとう、マスターさん! わたし、思い出したよ!
【さくら】 一人でできないことも みんなと一緒に協力することで 解決できるってこと
そう言うと、 彼女が光り出した
【さくら】 体の奥から 何かみなぎってくる
それは彼女が新たなるスキル 『さくらが命じる』に 目覚めた瞬間であった
【さくら】 マスターさん… 応援してくれて、 ありがとうね!
【さくら】 今度はわたしの番だね!
【さくら】 マスターさんに元気がない時には、 わたしが応援するから!
そう宣言した彼女の瞳は、 空に輝く太陽くらい、 キラキラと輝いていた
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