6070108 天上編サイド 未分類 白き正義の執行者たち 白き正義の執行者たち 第3章 5 - 「運命煌々～再会～」 第5話「運命煌々～再会～」 「運命煌々～再会～」 戦闘前
【ラグナロク】
私とリベリオンだけで
逃げろと言うの！？
【エルキュール】
そうです…
逃げ延びて下さい、ラグナロク
【ラグナロク】
私の進撃は誰にも止められないわ！
…朽ち果てるとしても最後まで戦う
リベリオン、あなた一人で逃げて
【リベリオン】 おい…どいつもこいつも勝手なこと 言ってんじゃねえ！ 全員で逃げるのが最善手だろうがっ
【ミネルヴァ】
そうでもありません
私達を逃がしたとあれば
神々は警戒し続けるでしょう
【エルキュール】
人々の希望を繋ぐためには、
ここで全滅したと思わせるべきです
【ラグナロク】
だったら私も！
【スイハ】
あなたは生き延びて！！
【ラグナロク】
スイハ…？
【グラーシーザ】
スイハが大声を出すとは
本気も本気だなー！
【ネス】
…実はガブリエルが来る前から
七人で決めていたことなんです
【ダモクレス】
これもまた愛だよ！
クレス、ラグナロクのこと
愛してる！
【フライシュッツ】
うふふ♪大丈夫よ～
おねーちゃん達強いんだから
【エルキュール】
そうです
これは永久の別れではありません
またいつか必ず、お会いしましょう
【エルキュール】
リベリオン…ラグナロクを…
“彼女”をよろしくお願いします
【リベリオン】 だから勝手なこと言ってんじゃねえ！ なにが、いつかお会いしましょうだ… いいから、全員で撤退するぞ！
【リベリオン】 あとはフレンネルが上手いこと――
【使徒・ガブリエル】 こんなところに隠れていましたか まさに袋の鼠ですね
【エルキュール】
希望は決して消えません！
みんな！行きましょう
【エンシェントキラーズ】 七つの光は御旗とともに！！
【使徒・ガブリエル】 創造主に刃向かう愚か者達に “終末の審判”を下してあげます！
【ラグナロク】
待って！
私もっ…ううっ…？
【リベリオン】 ラグナロク！？
【リベリオン】 くそっ やっぱり限界だったんじゃねえか！
【リベリオン】 …なんだ？ ラグナロクの姿が…
【リベリオン】 ぐっ…俺の中のキラーズが疼く…！ そうか！そういうことだったのか！
【リベリオン】 こいつ…本当はレーヴァテインの キラーズを持ってやがったんだ
【リベリオン】 なぜかバイブスも持ってたせいで 別の存在に変容していたんだな…
【リベリオン】 そういえば、この顔、どっかで…
【リベリオン】 チッ… 疼いてたのはキラーズだけじゃ なかったってことか…
【異族】
グギャアアアアアア！
【リベリオン】 …こいつを放っておくわけには いかねえ …すまん、キラープリンセス達
【リベリオン】 必ず、こいつを連れて 逃げ切ってみせるからな！
【古文書】 ――七人のキラープリンセスは ガブリエルに敗北した
【古文書】 ――ただ、彼女達は元々、神々が 生み出した存在であり、完全なる死を 与えることはできなかったらしい
【古文書】 ――そこで神々は彼女達が二度と 目覚めぬようバラバラの地に封印した
【古文書】 ――私はそのことを、 ガブリエルから直接知らされたのだ
【使徒・ガブリエル】 立派な聖堂ですね、フレンネル公爵 …いえ、フレンネル大公
【フレンネル】 お褒めにあずかり、まことに光栄です ガブリエル様
【フレンネル】 王政府に代わり、この地を、泉を 身命を賭して守ってまいります
【フレンネル】 貴方がキラープリンセス達の反乱を いち早く知らせてくれたお陰で 事なきを得ました
【使徒・ガブリエル】 その忠誠に報い、 この地を任せることにしたのです くれぐれも怠りなきよう
【使徒・ガブリエル】 それに、不測の事態とはいえ、 今回は世界への干渉が過ぎました これでは実験に支障をきたします
【使徒・ガブリエル】 私達はしばらく傍観しますので この教会を上手く使って問題を 解決するのですよ
【フレンネル】 お任せ下さい！
【フレンネル】 またキラープリンセスが 現れたとしても、逆に世界の 秩序維持に利用してみせます
【使徒・ガブリエル】 その意気です 全ては永遠の理想郷のために
【リベリオン】 とんだ食わせものだな、お前も…
【フレンネル】 リベリオン！？ そんなところにいてガブリエルに 見つかっていたら一大事だったぞ！
【リベリオン】 そんなヘマはしねえよ …それよりレーヴァテインのこと なんだが
【フレンネル】 その様子だと…見つからなかった みたいだな 一体、どこに行ってしまったんだ…？
【リベリオン】 ああ…くそ！あのバカ！ 見た目だけじゃなく 性格も変わっちまったみたいで…
【フレンネル】 仕方がない… 誤算はあったが、概ね作戦通りだ 神々を騙して、この地を手に入れた
作戦決行五日前――
【フレンネル】 キラープリンセスの力があれば 必ず奪取できる！ それから…あえて負けるんだ
【リベリオン】 なんだと！？ 奪い取っておきながら 放棄しろって言うのか？
【フレンネル】 この言い方は酷かもしれないが… 私達では神々に勝てない だから、それを利用する
【フレンネル】 神々は必ず泉を取り返しに来る 頃合いを見計らって逃げてくれ
【フレンネル】 あの泉は今、王政府が管理しているが 一時的にでも奪われたとあっては 大失態だろう
【フレンネル】 神々に対する信用は失墜する そこに私が食い込み、王政府の 代わりに管理権を手に入れる
【ミネルヴァ】
なるほど…考えましたね
私達は囮というわけですか
【リベリオン】 逃げるのが前提ってのは引っ掛かるが この際、文句は言えねえな その作戦、乗ってやるぜ
【ラグナロク】
でも、別に神々を倒してしまっても
良いのでしょう？
私はそのつもりで臨むわ！
【フレンネル】 七人のキラープリンセス…彼女達を 失ったのは手痛い誤算だったが、 その犠牲は決して無駄にはしない！
【フレンネル】 これから私は裏方に回って キラープリンセスの支援をしていく 教皇は別に立てるつもりだ
【リベリオン】 …悪いが、俺は限界みたいだ まだまだやっておかないと いけねえことは山積みだってのに
【リベリオン】 このままじゃヴァリン達の計画は 失敗しちまう…なにか手を打って おきたかったんだが…
【フレンネル】 それは、私達に任せてくれ そういえば、ヴァリンについても “予言”に記述があった
【フレンネル】 この世界に“デュリン”という 妖精のような小さな存在になって 来ているはずなんだ
【リベリオン】 なんだ、そりゃ？ …っと、そろそろお別れらしい なあ、最後に一つ、いいか？
【フレンネル】 なんだ？
【リベリオン】 この教会の名は… なんて言うんだ？
【フレンネル】 そんなの、決まっているだろう
【フレンネル】 ここは“神々の運命を決める” 人々の希望となる組織だぞ
【リベリオン】 まさか…
【フレンネル】 そう この教会の名は…
【フレンネル】 ラグナロク教会だ！
【古文書】 こうして神々による支配は“終わり” ラグナロク教会による新たな時代が 始まった
【古文書】 ――神々の目を欺くため、彼女達の 記録は全て削除せざるを得なかった じきに人々の記憶からも消えるだろう
【古文書】 ――いつか彼女達を見つけ出す者が 現れることを願い、ここに真実を記す
【古文書】 七つの光が再び 御旗の下に集うときを信じて フレンネル――
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