610010061 限定クエスト 未分類 シンフォギアコラボストーリークエスト後編 「響け、つなぐ世界の交響曲」ストーリークエスト後編 6 - 5話 響け、つなぐ世界の交響曲 5話 響け、つなぐ世界の交響曲 5話
【村人1】 異族がどこから来たか…? さあ、気が付いたら街に あふれてたしなあ…
【村人2】 そういえば、ちょっと前から森に 入ったらダメだって話があったな 理由?なんだったか――
【立花響】 ここ最近、森で何人も人が 行方不明になってたんだってッ!
【ラブリュス】 原因がわからなくて、立ち入り禁止に したのが三日前だったって話だよ~
【小日向未来】 異族の目撃情報もあったらしくて いつもの異族と様子が違う って言ってた人もいたそうです…
そんな村人達の目撃情報を基に、 噂の森へとやってきた一同 目の前に広がっていたのは――
【アルマス】 こ、この森は…
【雪音クリス】 ハッ、こりゃビンゴだ 瘴気に包まれて…見るからに 森がヤバいことになってやがる
【小日向未来】 森全体に瘴気がたち込めて… ここまで濃い瘴気が溢れてる ってことは…
【立花響】 うん、世界蛇がいても 全然おかしくないね
【小日向未来】 ここの森に潜んでずっと カルマノイズを大量に 生んでたのかな…?今も?
【ラブリュス】 ん~、それはとりあえず、 森に入ってみれば わかるんじゃない?
【雪音クリス】 …だな 確認しないことには始まらない でも――
【雪音クリス】 確認して ここはあたし達の手におえないと 判断したらすぐに帰る
【雪音クリス】 S.O.N.G.に帰還したら報告を上げて 対策のための助けを呼ぶ、 …わかったな?
【ラブリュス】 え~、わざわざ出直すの? それなら、わたし達で やっつけちゃった方が早くない?
【小日向未来】 それは…無理だと思う
【アルマス】 …無理? どうして?
とたんに響達の顔が曇る しばらく口ごもった後、 重々しい口調で説明を始めた
【雪音クリス】 あたし達はあいつ…世界蛇と やりあったことがあるんだ でも…
【立花響】 わたし達、シンフォギア装者数人 がかりでも世界蛇をどうにか することなんてできなかったの
【雪音クリス】 ハッ、しかも取り逃がしたそいつは 本体でもなかった、なんて オチつきでなッ!
【小日向未来】 そう…そんな厄介な相手だから…
【アルマス】 そんなやつが、いろんな世界を うろついてるっていうの…?
【ラブリュス】 なんか、物騒すぎるね そんなんじゃ、おちおちライブも できないよ
【雪音クリス】 ライブって… なんか能天気で気の抜ける やつだな、お前…
【ラブリュス】 えっ、可愛くてほっとする? そうかな~♪
【雪音クリス】 はぁッ!? そんなこと言ってねえし――
【アルマス】 しっ!静かに! …みんな、あそこを見て!
突然アルマスが後続を手で制した そして、そっとその手が指さす先に 全員が息を殺して目を向けた
【小日向未来】 あれは… 瘴気が溜まってる?
【雪音クリス】 間違いないな、 にしてもなんて濃い瘴気なんだ…
【ラブリュス】 うえぇ~ あのざわざわ蠢いてるのが全部 カルマノイズを食べた異族?
【アルマス】 カルマノイズの力を得ようと 集まってきたのかしら?
蠢く異族が集う先、 大きく空間がひび割れてできた 真っ黒な穴が広がっていた
【立花響】 あれ?でもおかしいよ? 平行世界をつなぐ穴はあるのに 世界蛇の姿が見えない…
【小日向未来】 そういえば… でも世界をつなぐ通路は 開いたままだよ?
【小日向未来】 世界蛇が姿を消すときは、 空間のひびも閉じて 通路も消えるものなのに…
【雪音クリス】 なぜ通路が、ひび割れがそのまま 残ってるんだ…?
【アルマス】 理由はわからない…でも あそこを見て
ペキペキとひびを広げるように 穴の淵に異族がびっしりと 張り付いていた
【立花響】 カルマノイズ化した異族が 空間をこじ開けてるッ…!?
【アルマス】 どっちかっていうと 空間をこじ開けているっていうより 空間ごと食べてる感じね
【ラブリュス】 空間ごと食べてるだとしたら もしかしてそのまま 他の世界と繋がったりして?
【アルマス】 可能性はゼロじゃないと 思うわ
【立花響】 あの異族が他の世界に…? ダメだよ、そんなの…ッ!
【小日向未来】 あんなたくさんの異族が カルマノイズが 他の世界に行ったら…
【アルマス】 別世界でも異族達に襲われる 人達が出るわね
【アルマス】 そんなの、 見過ごすわけには いかない…!!
【雪音クリス】 もうこの世界だけの話じゃないな あのカルマノイズ…じゃなくて 異族?を倒して――
【雪音クリス】 世界をつなぐ穴をふさぐぞッ!
【小日向未来】 …うんッ!
【雪音クリス】 となると、急いでここは S.O.N.G.に帰還しないとな
【雪音クリス】 幸い世界蛇はいなかったが イレギュラーなことが起きたと…
報告をしよう、と話していた その時、バキンと大きな音を立てて 空間のひびが広がった
【立花響】 なっ…異族達がひび割れを 強引に押し広げてる…ッ!?
【ラブリュス】 数に任せてどんどん広げてるよ あれじゃあ悠長にしてる暇が なさそうなんだけど?
【雪音クリス】 チッ…ここは腹をくくるしか ねえか…?
【小日向未来】 でも…さっき街で戦った時より 数が…
【ラブリュス】 あはは~、超いっぱいで やりがいありそう~♪
【アルマス】 ははっ、やりがいありそう、ね 軽く言ってくれるじゃない!
【立花響】 でも、ラブリュスさんの その前向きな所、わたしは …大好きですよっ
【小日向未来】 …響
【雪音クリス】 で…?結局残る気かよ… オイオイ、またおっさんに 説教されちまうぞ?
【立花響】 あはは…だよねぇ…
【雪音クリス】 ああ、 「もっとお前達は大人を頼れッ!」 …なんつってな
【小日向未来】 もうッ、こういう時に… でも… ふふ…少し似てるかも
【立花響】 でもこの状況じゃ、 仕方ないよね~
【雪音クリス】 ああ、仕方ないな
【小日向未来】 仕方ないね… みんなで怒られよっか…
アルマスとラブリュスが 顔を見合わせる
【ラブリュス】 それって… 一緒に戦ってくれるのっ? ヤッタ~!
【アルマス】 ホント、あなた達って 絶・お人好しよね でも…ありがとう
【雪音クリス】 あ~…仕方ないからなッ! あっ、でも…
【雪音クリス】 未来は軽々しく 絶唱使おうとすんなよ?
【小日向未来】 えッ!?
【雪音クリス】 あたしが助けに来る直前、 使おうとしてただろ? 使おうと、したよなァ…?
【小日向未来】 な、なんのことかなっ? そんなことっ…
【小日向未来】 ……しようと、しました
【アルマス】 絶唱って…あの使うと 体がボロボロになるっていう…?
【ラブリュス】 なんでっ!? なんでそんなヤバいやつ 勝手に使おうとしたのっ!?
【小日向未来】 ご、ごごご、ごめんなさい… どうしても、みんなの役に 立ちたくて…
【立花響】 未来のバカッ、役に立つ代わりに 自分を犠牲にするなんて そんなの誰が喜ぶのッ!?
【ラブリュス】 そうだよ、誰も喜ばないよ!
【立花響】 そーだ、そーだッ! だって未来がいてくれるだけで こんなに心強いもん、今だってッ!
その場の全員が うなずいてみせる
【小日向未来】 響、みんな…
【アルマス】 誰か一人が、じゃなくて ここにいるみんなが、今できる 精いっぱいのことをすればいいのよ
【アルマス】 …みんなのために わたしはそう思うけど… それじゃダメ、かな…?
【小日向未来】 ううん…ダメじゃない ダメじゃない…
【雪音クリス】 ああ、それでいい この際、出し惜しみなしだッ!
【立花響】 うん、そうだね みんなの力をあわせてッ! みんなのためにッ!
【ラブリュス】 全員で殲滅ライブだねっ♪ えいえいお~!
アルマス達は顔を上げ正面を見据える そして異族によってひびの広がる 空間へ向けて、一斉に大地を蹴った
【雪音クリス】 全力でぶちかますッ! 吹っ飛べぇーーッ!!
【雪音クリス】 チッ!撃ち漏らしたッ 残り頼むッ!!
【ラブリュス】 おっけ~♪ ラブリュスちゃんに 任せてー!
【ラブリュス】 そ~れぇい♪
【異族】 シャアアッ!!
【アルマス】 逃さないっ!!
【異族】 ギュッ、キュウウウッ!?
【立花響】 わたしが相手だよッ! カルマノイズの…異族の…
【立花響】 好きにはさせないッ!!
【立花響】 この拳で、ぶんなぐるッ…!!
【小日向未来】 きゃあッ!?
【小日向未来】 び、びっくりした…ッ! んもう、響ったら無茶ばっかり…
【立花響】 え、あれ? たはは…ごめん
【小日向未来】 こっちきて、手当してあげる ほら…これ以上怪我しないようにね
【立花響】 うん、ありがとッ! でも、なんか お腹すいてきちゃった
【小日向未来】 ええっ、今ッ!?
【立花響】 あははっ 全部終わったら、美味しいもの 食べにいこうねッ!
【小日向未来】 もうっ…響ったら うん、約束ね そのためにも今は…
【アルマス】 個々で力を合わせるのもいいけど これじゃ時間がかかりすぎるわ
【立花響】 あッ! だったらさ、みんなで連携して 全部の力を合わせたらどうかなッ!?
【アルマス】 そんな、簡単に言うけど…
武器をふるいながら アルマスの顔に困惑の色が浮かぶ しかし――
【ラブリュス】 ああっ、そっか! 歌だ! 歌って力を合わせるの!!
【立花響】 うんッ、その通りッ!
【小日向未来】 歌をみんなで… そうね、たしかに、 できなくもないかも…ッ!
【ラブリュス】 でしょ?でしょっ? みんなで集まって~ リズムをとって、歌を歌って~
【雪音クリス】 タイミングを合わせて、 一斉攻撃か…ッ!
【アルマス】 えっ…でも私 歌って言われても…
【ラブリュス】 下手でもいいんだよぉ~ みんなで声を合わせて 心を一つにして歌うのっ!
【立花響】 その歌声を、 シンフォギアの力に変えてッ!
少女達の歌声が空間に響きわたる それぞれの旋律がかさなり 大きなハーモニーとなっていく
【小日向未来】 ああ、なんて 気持ちいい音楽…
【アルマス】 これを、私も歌えっていうの? ど…どうなっても知らないからっ!
さらに別の音が加わり、 それは大きなシンフォニーとなる
【小日向未来】 わかる、シンフォギアが共鳴してる これならきっと…ッ!
【立花響】 でもこれ… シンフォギアの力だけじゃない
【立花響】 これは…キル姫の、力…?
【異族】 ギ…ギギ…?
【雪音クリス】 今だッ!吹っ飛べッ!
【小日向未来】 響、お願いッ!
【立花響】 突き抜けろおおぉーーッ!!
【ラブリュス】 いや~なんか、すっごかったねっ ライブの最高の盛り上がり!? ってくらいこーふんしたかも!
【アルマス】 異族を焼き尽くしたとたん あの穴は閉じたけど… これで終わったの?
【小日向未来】 きれいに閉じちゃいましたし たぶんもう大丈夫ですよ
【雪音クリス】 うん、世界蛇がまたこの世界に 来ない限りは、世界をつなぐ穴が 勝手にできたりはしねえよ
【雪音クリス】 世界蛇も、自分が生み出した カルマノイズを喰うようなのがいる 世界なんかゴメンだったんじゃね?
【立花響】 あっははッ、かもね~ あ、ほら瘴気も晴れてきたッ!
木々の隙間から木漏れ日が差す 淀んでいた空気は清浄なものへ 塗り替えられていった
Next: 610010070