66610022 Unit666 レーヴァテインブラック
【レーヴァテイン】 いったい何の用? こんなところに 呼び出すなんて、面倒くさい…
ビーチに現れたレーヴァテインは 相も変わらず気だるげな様子だ
来てくれてよかった ひとまず約束通りに 姿を現した彼女にほっとするマスター
【レーヴァテイン】 なに? もしかして、 来ないかもって思ってたの?
【レーヴァテイン】 …だったらお望み通り サボっちゃえばよかったかな
そ、それは困るよ!! 思わず慌てると、 レーヴァテインは小さく笑う
【レーヴァテイン】 ふふ… じょーだんだよ
【レーヴァテイン】 それで? なんでわざわざ呼び出したの?
一緒に花火しようと思って そう言って 線香花火を差し出すマスター
【レーヴァテイン】 線香花火? ふぅん…
【レーヴァテイン】 ま、持ってるだけなら 面倒じゃないし、いいよ
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【レーヴァテイン】 それにしても、 ほんっとマスターって暇人だよね
【レーヴァテイン】 いちいち私のことを構いに来るなんて
レーヴァテインと いろんなことをしたいだけだよ とマスター
【レーヴァテイン】 だから、そういうところが…
【レーヴァテイン】 …もう、本当に 初めて会った時から 変わんないんだから
【レーヴァテイン】 “怠惰”を背負ってる私が 面倒くさがりなのは 当たり前でしょ
【レーヴァテイン】 いちいち付き合う必要なんて ないのに、何かと連れ出そうとしたり 何かさせようとしたり…
【レーヴァテイン】 変な人だなって思ってたけど、 やっぱり変な人
そ、そんな風に思われてたんだ… とちょっとショックなマスター
【レーヴァテイン】 なに、その顔? 変だとは言ったけど 嫌いとは言ってないでしょ
へ?
【レーヴァテイン】 そりゃまあ、会ったばかりの頃は 変だしちょっとうっとうしいって 思ってたけど
【レーヴァテイン】 今はそんなでもないよ
…そうなの? と、恐る恐るたずねるマスター
【レーヴァテイン】 いや、今でも ちょっとは思ってるかも
【レーヴァテイン】 …でもまぁ、あなたにそうやって 引っ張り回されるのは、 今ではそんなにいやじゃないよ
【レーヴァテイン】 あなたは…そうだな 言ってみれば、 私のストッパーみたいなものだから
【レーヴァテイン】 日常でも…戦闘でも、ね
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【レーヴァテイン】 あなたは、私が業につぶされることを 心配してるけれど、そんなことは ありえないと私は確信してる
【レーヴァテイン】 …あなたがいるから
【レーヴァテイン】 戦って、狂気の領域に近づく度に思う
【レーヴァテイン】 マスターがいてくれるから、 私がそこまで 落ちることは絶対にないって
【レーヴァテイン】 ほら、私がプールで ゴロゴロしてた時も
【レーヴァテイン】 マスターは、 あれはどうだこれはどうだって いろいろ提案してくれたでしょ
【レーヴァテイン】 “怠惰”に過ごせば過ごす程、 その反動で狂気が暴走する…
【レーヴァテイン】 私が狂気に侵されないように
【レーヴァテイン】 めんどうくさがる私にめげずに あれこれ頑張ってくれる あなたの思いは分かってるつもりだよ
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【レーヴァテイン】 マスターはいつだって、 そうやって私を気遣ってくれる
【レーヴァテイン】 温泉つれてってくれたの、 嬉しかったよ
【レーヴァテイン】 すごく気持ちよかったし 動くのは面倒でも、あなたを 守るためには動こうって気になった
【レーヴァテイン】 …1回しか言わないよ? ありがと
レーヴァテインの頬は、 照れくささからか ほんの少し赤く染まっていた
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
マスターは意を決して レーヴァテインを見つめた
【レーヴァテイン】 …なに見てるの? マスター
レーヴァテイン…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
レーヴァテイン…
select_label_01:
【レーヴァテイン】 え…………?
select_label_end:
【レーヴァテイン】 …本気? 誓約の相手に、私を選ぶの?
そうだよ とマスターははっきり頷く
【レーヴァテイン】 …ふぅん そっか…ふふ
【レーヴァテイン】 誓約なんて面倒くさいけど、 あなたが求めるなら応えてあげる
【レーヴァテイン】 私が業につぶされるかもって あなたが不安になる度に、その心配を 打ち砕いてあげないといけないしね
【レーヴァテイン】 だから見ていて、マスター
【レーヴァテイン】 私は決して堕落なんてしない あなたに誓って!
それを聞いたマスターは頷き、 僕もずっと見てると誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
地面に落ちた火球から 光りが広がり、
マスターと レーヴァテインを包んだ
【レーヴァテイン】 いったい何かと思ったら…
【レーヴァテイン】 マスターのバイブスと 私のキラーズが、 ここまで深く繋がるなんて…
【レーヴァテイン】 …やっぱり あなたのバイブスは心地がいいな
【レーヴァテイン】 私はこれからも“怠惰”に過ごすけど あなたが私を選んだんだから、 ちゃんと最後まで面倒見てね
こうしてマスターと レーヴァテインの誓約は 結ばれたのだった
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