66610091 Unit666 バルムンク
【バルムンク】
話があるみたいですけど…
なんですか、マスター？
花火をしよう と線香花火を差し出すマスター
【バルムンク】
え、花火？
私と…ですか？
【バルムンク】
あ、いえ、
ダメとかじゃないんですけど…
【バルムンク】
まぁ、周りに人もいないし…
いいですよ
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【バルムンク】
意外とビーチでも
無人になるものなんですね～
【バルムンク】
ナイトクルーズとか
なんとか言って、夜でも
人がいそうなイメージでしたけど
静かで落ち着くね と相槌を打つマスター
【バルムンク】
…そうですね
暗くて、静かで…
【バルムンク】
あ～でも、
なんだか落ち着かないな～…っ！
え、なんで？ そわそわしだしたバルムンクに きょとんとするマスター
その問いに、バルムンクは 恥ずかしそうな表情をした
【バルムンク】
いや、その…
マスターには全部
バレちゃってるんだな～というか…
【バルムンク】
目立つのが嫌いなのとか、
こういう雰囲気が好きなのとか、
理解されてるんだな～って思って…
【バルムンク】
恥ずかしいじゃないですか、
そういうの
…別に、いやな訳じゃないですけど
【バルムンク】
なんていうか…
【バルムンク】
本当に、マスターって私のことを
分かってるっていうか
受け入れてくれるっていうか…
【バルムンク】
…初めて会った時から、
そんな感じですよね
【バルムンク】
目立ちたくない
っていう私を受け入れてくれて
【バルムンク】
でも同時に負けず嫌いなのも
分かってくれて、
戦闘にも連れて行ってくれて
【バルムンク】
…結構、やりやすいなって
思ってたんです
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【バルムンク】
考えてみたら
結構変ですよね、マスターって
【バルムンク】
だって戦闘でも
目立ちたくないって言ってる私を、
絶対連れて行くんですもん
【バルムンク】
…まぁ連れて行ってくれなかったら
それはそれで落ち込むので
嬉しいんですけど…
【バルムンク】
私、臆病だから…
期待されるのはいやだし、
注目されるのもいやだし
【バルムンク】
でも…マスターが一緒だから、
いつも頑張れるんです
【バルムンク】
水着美女コンテストに
出場することになっちゃった時も
【バルムンク】
自信が持てなくて怖かったけど…
マスターが励ましてくれて、
私のことを信じてくれたから頑張れた
【バルムンク】
でも、マスターって
そうやって応援するだけじゃなくて…
【バルムンク】
私の『苦手』を分かって、
合わせてくれたりも
するじゃないですか
【バルムンク】
今日こうやって集まる場所に
誰もいないところを選んでくれたり…
【バルムンク】
私の部屋で
二人で過ごした時もそうです
【バルムンク】
自室が一番落ち着くし、
誰にもバレないからって
お出かけじゃなくてそこを選んだ私を
【バルムンク】
私が安心するならそれでいいって
言ってくれた
【バルムンク】
マスターはそうやって、
応援もしてくれるし、
気遣ってもくれる
【バルムンク】
そういうマスターだから…
私もマスターを信じて、
勇気をもらえるんです
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
こちらを見て嬉しそうに笑う バルムンクの瞳を、 マスターは意を決して見つめた
【バルムンク】
マスター？
バルムンク…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
バルムンク…
select_label_01:
【バルムンク】
え…っ！？
select_label_end:
【バルムンク】
私と！？
ほ、本当に…？
本当に と力強く頷くマスター
【バルムンク】
わ、私と、マスターが
誓約なんて、って思うけど…
【バルムンク】
こんな私でも…
マスターに選んでもらえるなら
【バルムンク】
私、頑張ります！
私を選んでくれたあなたのために！
【バルムンク】
って、特別な何かとか、
本当は苦手だけど…
【バルムンク】
あなたの特別なら…
いいかもって思えるから
【バルムンク】
…誓います
選んでくれたあなたのために、
あなたがくれる勇気を胸に頑張るって
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
地面に落ちた火球から 光りが広がり、
マスターと バルムンクを包んだ
【バルムンク】
私のキラーズと、
マスターのバイブスが
深く繋がっていくのを感じます…
【バルムンク】
目立つのはやっぱり苦手だけど、
マスターのためなら、頑張ります！
こうしてマスターと バルムンクの誓約は 結ばれたのだった
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