66610271 Unit666 クラウ・ソラス
【クラウ・ソラス】 やあ、マスター 話ってなんだい?
マスターは線香花火を クラウ・ソラスに差し出す
【クラウ・ソラス】 線香花火? これを一緒にやろうって… それだけでいいのかい?
【クラウ・ソラス】 私は右手で持つから大丈夫だが、 マスターは火傷しないように 気をつけるのだぞ
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【クラウ・ソラス】 夜の風は涼しくて気持ちがいいな… たまにはこういうのも良いものだね
【クラウ・ソラス】 マスターは知っているか? この線香花火を 人生になぞらえることもあるらしいぞ
【クラウ・ソラス】 ふむ… こうして火花を見つめていると、 その意味がわかる気もするな
【クラウ・ソラス】 私もマスターとの思い出が よみがえってきたよ
【クラウ・ソラス】 初めて会った時から 私はあなたの右腕になるために 精進しようと決めていたんだ
【クラウ・ソラス】 なぜかって… 私という剣の主であるマスターに 敬意を抱くのは当然だろう?
線香花火は激しく火花を散らして 文字通り、火の花を咲かせる
【クラウ・ソラス】 マスターも知っている通り、 私は生真面目で頭も固い… そのことでからかわれることもある
【クラウ・ソラス】 だが、マスターと 親しくなるにつれて 私の中に不思議な感情が芽生えたんだ
【クラウ・ソラス】 美しい主従は長年の親友のように 見えるというが… 私もそうありたいと願うようになった
【クラウ・ソラス】 うまく言葉にはできないんだが、 これが親愛の情というものだろうか…
【クラウ・ソラス】 そうだ! あの時も同じ気持ちだったぞ ほら、一緒に特訓をしただろう?
【クラウ・ソラス】 マスターは私に試練を与えてくれた …そして、ゴールにあなたがいたから 私は試練を乗り越えることができた
【クラウ・ソラス】 プールの上を走り抜けたあと、 マスターの腕に飛び込んだ時に 不思議な胸の高鳴りを感じたんだ
【クラウ・ソラス】 修行の成果を見せることができて 嬉しかったのと同時にマスターとの 距離が近づいたことが嬉しかった
【クラウ・ソラス】 こ、こんな恥ずかしいこと… マスターにしか言えないんだぞ…
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【クラウ・ソラス】 私はデートというものには 不慣れだったのだが… マスターは楽しかったかい?
【クラウ・ソラス】 …そうか、それならよかったよ 私だけがはしゃいでいないかと 不安に思ったこともあったんだ
【クラウ・ソラス】 マスターと一緒に見た花火のこと、 今でもよく覚えているよ
【クラウ・ソラス】 夜空の宝石を見に行こう… あなたはそう言って 私を誘ってくれたね
【クラウ・ソラス】 花火は儚く消えてしまうが、 マスターへの想いは宝石と 同じように永遠に輝くと信じたかった
【クラウ・ソラス】 夏の夜空に願ったあの想いは、 今も私の胸の中で輝いているんだ きっと、これからも変わらないよ
線香花火の火花は消えかけ、 火球だけが明々と灯っている
マスターは意を決して クラウ・ソラスを見つめた
【クラウ・ソラス】 なんだい、マスター?
クラウ・ソラス…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
クラウ・ソラス…
select_label_01:
【クラウ・ソラス】 え、わ、私で…いいのか!?
select_label_end:
マスターを不安そうに見つめる クラウ・ソラスに マスターは微笑みで応える
【クラウ・ソラス】 そうか… ありがとう、マスター 嬉しいよ…
【クラウ・ソラス】 私の右腕は無骨で女性らしくないが マスターを守るために必要なものだ 私はこの腕を誇りに思っている
【クラウ・ソラス】 あなたはこの腕ごと、 私を理解してくれた… あの時から私の心は決まっていたんだ
【クラウ・ソラス】 この不敗の剣、クラウ・ソラスは 永遠にあなたの隣で輝くと誓おう
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【クラウ・ソラス】 え…?
地面に落ちた火球から光が広がり、 マスターとクラウ・ソラスを包む
【クラウ・ソラス】 おお… これがマスターの想いか…
【クラウ・ソラス】 私のキラーズと マスターのバイブスが 深く繋がっていく…
【クラウ・ソラス】 これからは、 もっと近づいてもいいんだな? 少し恥ずかしいが…もう離れないぞ!
こうしてマスターと クラウ・ソラスの誓約は 結ばれたのだった
Next: 66610281