66620042 Unit666 ブラックパラシュ
【パラシュ】 やあマスター ボクを呼んだかい?
マスターは一緒にやらない?と 花火を パラシュに差し出す
【パラシュ】 おや、線香花火だね 夏の夜に咲く小さな花…
【パラシュ】 美しいものは好きだよ 一緒に楽しもうじゃないか
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【パラシュ】 綺麗だね… まるで人の一生のように儚くて、 それでも懸命に輝いている
【パラシュ】 以前のボクなら 他人の人生について 思いを巡らすことなんてなかった
【パラシュ】 君と一緒に過ごした時間で いろいろな体験をして、 未知の世界を知ったんだ
【パラシュ】 初めて出会った時は頼りなくて、 自分のマスターが務まるとは 思わなかったけどね
線香花火は激しく火花を散らして 文字通り、火の花を咲かせる
【パラシュ】 ボクには追い求める理想があること、 マスターは知っているだろう? だけど実現するには力が足りないんだ
【パラシュ】 どれだけ戦場を平らげても、 どれだけ鍛錬を重ねても足りない
【パラシュ】 ボクの背負った“暴食”という業が 満たされることを許さないんだろうね
【パラシュ】 君はそんなボクのために 大量の昼食を用意してくれたっけ
【パラシュ】 “暴食”とはいっても 大喰らいなわけじゃないんだけど… 君の気持ちが嬉しかったな
【パラシュ】 プールサイドでボクに言ったこと、 ちゃんと記憶してるかい?
【パラシュ】 地味な水着を気にしていたボクの 水着姿を褒めてくれて、 花を挿してくれただろ?
【パラシュ】 マスターがボクに自信をくれて、 ボクも自分の水着が好きになった
【パラシュ】 たった一つのきっかけで 変われることもあるって 君は教えてくれたんだ
【パラシュ】 忘れられない…夏の思い出だよ
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【パラシュ】 夏の思い出といえば、 デートのことも忘れちゃいけないね
【パラシュ】 博物館も楽しかったけど、 一緒に見た打ち上げ花火が綺麗で… ってマスター、いま何を思い出した?
【パラシュ】 だって、すごい音だったんだ 大きな音に驚くのは当然の反応だろ? それを笑うなんてひどいじゃないか…
【パラシュ】 うぅ…
オロオロするマスターの様子を 顔を覆う指の隙間からちらっと見て、 パラシュは急に笑い出した
【パラシュ】 …ぷっ、あははは! 仕返しにからかっただけだよ ふふっ、ごめんね
【パラシュ】 まぁ、そういうことも含めて ステキな夏の思い出ってこと 君との時間はボクの宝物なんだ
線香花火の火花は消えかけ、 火球だけが明々と灯っている
マスターは意を決して パラシュを見つめた
【パラシュ】 マスター?
パラシュ…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
パラシュ…
select_label_01:
【パラシュ】 ボクでいいのかい? 本当に?
select_label_end:
不安そうに視線を向けるパラシュに マスターはもちろんだよ、と応える
【パラシュ】 ありがとう、マスター… こんなに嬉しいことはないよ
【パラシュ】 ボクも、君と同じ気持ちだ 君ともっと深く繋がりたい…
パラシュはそう言って マスターを熱く見つめる
【パラシュ】 君と一緒にいるだけで 嬉しくて、楽しくて…
【パラシュ】 そして、自分だけの理想よりも 君と共通の理想を一緒に叶えたいと 強く思うようになっていた
【パラシュ】 ボクはここに誓うよ 君に仇なす敵は、 全部ボクが食べ尽くしてあげるって
【パラシュ】 そして、一緒に理想の世界を目指そう ボクはずっと君の隣にいるよ
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【パラシュ】 おや、これは…
地面に落ちた火球から光が広がり、 マスターとパラシュを包む
【パラシュ】 ボクのキラーズと君のバイブスが 深く繋がっていくようだね…
【パラシュ】 マスター… 改めてお礼を言わせてくれるかな? ボクを選んでくれて…ありがとう
こうしてマスターと パラシュの誓約は 結ばれたのだった
Next: 66620051