66630012 Unit666 ロンギヌスブラック
【ロンギヌス】
マスター…
あの、お話ってなんでしょうか？
マスターは線香花火を ロンギヌスに差し出す
【ロンギヌス】
線香花火ですか？
わぁ、ありがとうございます
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【ロンギヌス】
ふふっ
可愛いですね…
【ロンギヌス】
マスターはご存知ですか？
線香花火は人生に例えられることが
あるそうですよ
【ロンギヌス】
こうして花火を見ていると
マスターとの思い出が
よみがえってきます…
【ロンギヌス】
私と初めて出会った日のこと、
マスターは覚えていますか？
【ロンギヌス】
私は道具として…
槍の力だけを求められているのだと
思っていました
【ロンギヌス】
私はそれでも構いませんでした
ほかの誰かではなく、
私を頼ってくれるのなら…
【ロンギヌス】
だけどあなたは優しくて…
最初は戸惑っていたんです
私の知るマスター像とは違ったから
線香花火は激しく火花を散らして 文字通り、火の花を咲かせる
【ロンギヌス】
そして、少しずつあなたという人が
わかってきました
【ロンギヌス】
姫を道具ではなく仲間として愛し、
仲間のためなら血や汗、涙を流すことも
いとわない人だと…
【ロンギヌス】
私は次第に
あなたのお役に立ちたいと
思うようになりました
【ロンギヌス】
マスターは私の気持ちも知らずに、
楽しくプールで遊んでましたけど…
マスターは覚えてますか？
【ロンギヌス】
あなたはプールに誘ってくれましたが
素直には受け入れられませんでした
【ロンギヌス】
あなたはたくさんの姫達に囲まれて、
みんなに優しくて、少し浮かれてて…
【ロンギヌス】
…羨ましかった
あなたも、あなたと仲良しの姫達も…
私の背負う業は“嫉妬”ですから
【ロンギヌス】
あ、もちろん今は違いますよ！
マスターを信頼してますし、
その優しさにも感謝しています…
【ロンギヌス】
あなたが私を信頼してくれたから
私もあなたを
信じることができたんです
【ロンギヌス】
ただ、嫉妬の業だけは…難しいですね
あなたがほかの人といると羨ましくて
私だけを見てほしいと願ってしまう…
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【ロンギヌス】
ですから、デートに誘ってもらって
すごく嬉しかったんです
【ロンギヌス】
夜の街も素敵でしたけど、
初めてのドライブは
とっても楽しくて…
【ロンギヌス】
初めての相手がマスターで
よかったなって…そう思いました
【ロンギヌス】
流れていく景色も綺麗な夜景も
私達だけの思い出ですよね
そう、2人だけの秘密…ふふっ
線香花火の火花は消えかけ、 火球だけが明々と灯っている
マスターは意を決して ロンギヌスを見つめた
【ロンギヌス】
マスター？
どうかしましたか？
ロンギヌス…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
ロンギヌス…
select_label_01:
【ロンギヌス】
ふぇっ！？
select_label_end:
【ロンギヌス】
ううっ…
嬉しいです…
ロンギヌスは目を潤ませながら 嬉しそうに微笑む
【ロンギヌス】
マスターのためなら、
この力のすべてを託してもいい…
それが今の…私の正直な気持ちです
【ロンギヌス】
私は誓います…
どんなことがあっても
あなたの傍を離れない、と
【ロンギヌス】
あなたと共に行く先が
どれほど困難な道のりでも
あなたと一緒なら…
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【ロンギヌス】
え？
地面に落ちた火球から光が広がり、 マスターとロンギヌスを包む
【ロンギヌス】
これが、マスターの想い…
たしかに受け取りました
【ロンギヌス】
私のキラーズとあなたのバイブスが
深く繋がっていくのがわかりますか？
【ロンギヌス】
マスター…
私を選んでくれて
ありがとうございます
【ロンギヌス】
あと…できれば
二人の時は私のことだけを
考えてもらえますか？
【ロンギヌス】
任務の間は我慢します
それでも少しは嫉妬しちゃうかも
しれないですけど…
【ロンギヌス】
え？
いつもそうだよって…
そ、そうだったんですか？
【ロンギヌス】
うう…
みんなに嫉妬…されちゃいますかね？
こうしてマスターと ロンギヌスの誓約は 結ばれたのだった
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