Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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66630081 Unit666 グングニル

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2300811.png 【グングニル】 このような時間に呼び出すとは 何用だ、マスター?

2300811.png 【グングニル】 そなたのことだ、 意味のないことでは ないと思うが

2300811.png 【グングニル】 …ん?

マスターは線香花火を出し、 グングニルに差し出す

2300811.png 【グングニル】 線香花火? これを我とやりたいと?

2300811.png 【グングニル】 前々から思っていたが そなたはもう少し

2300811.png 【グングニル】 マスターとしての自覚を持った 振る舞いをだな…

2300811.png 【グングニル】 なに? どうしても我と線香花火を したいと言うのか

2300811.png 【グングニル】 …そこまで乞われて断るほど 我は無慈悲ではない いいだろう、付き合おう

火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める

2300811.png 【グングニル】 …………

2300811.png 【グングニル】 …………どうした? なぜ我をそんなに見ている?

2300811.png 【グングニル】 意外か? 我だって美しいものを 黙って愛でることはあるぞ

2300811.png 【グングニル】 …知ってる、だと? まぁ、そなたとの付き合いも 思いがけず長くなっているからな

2300811.png 【グングニル】 マスターは我と 初めて会ったときのことを 覚えているか?

2300811.png 【グングニル】 初めて会ったあの日、 正直我は不安になったのだ

2300811.png 【グングニル】 不完全とはいえ、我は主神の武器 神槍グングニルを預けるには 少々頼りないのではないか、と

2300811.png 【グングニル】 本当にこの男が マスターなのだろうかとすら思った

2300811.png 【グングニル】 ははっ、 今はそうは思っていないから 安心しろ

2300811.png 【グングニル】 徐々にではあるが 我にふさわしい品格も 身についてきたようだからな?

線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる

2300811.png 【グングニル】 …と、偉そうなことを言ったが 我は不完全だ それはそなたも気づいているだろう

2300811.png 【グングニル】 プールで異族が現れたとき、 我は判断に迷った 何が最善かわからなくなったのだ

2300811.png 【グングニル】 だが、そなたは… マスターはさすがだった

2300811.png 【グングニル】 迷いなく我の背中を押した おかげで我は自らのすべきことが すぐにわかった

2300811.png 【グングニル】 こういったことは これまでにも 幾度となくあったな

2300811.png 【グングニル】 我だけではない、 他のキル姫達も そなたの判断に一目置いている

2300811.png 【グングニル】 弱気になった我を叱咤し、 二人で協力すればいいと 言ってくれた

2300811.png 【グングニル】 ひとりではできぬことも 誰かと力をあわせればできる… 何せその力は二倍以上になる

2300811.png 【グングニル】 至極単純なことだ それだけに我は 自分で思い至らなかった

2300811.png 【グングニル】 他の姫達と 力を合わせることを覚えた 今の我は強い

2300811.png 【グングニル】 それを教えてくれたマスターに 我は感謝以上の気持ちを…

線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる

2300811.png 【グングニル】 そなたと花火を見るのは これが二度目ということかな

2300811.png 【グングニル】 あのとき見たのは 夜空に咲く大輪の花だったが 線香花火も美しさは変わらぬ

2300811.png 【グングニル】 生まれ変わらずとも 再び二人で花火を見ているのは なんだか少しくすぐったい…

線香花火の火花が消え、 火球だけが残る

マスターは意を決して グングニルを見つめた

2300811.png 【グングニル】 マスター?

グングニル…

選択肢:

グングニル…

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2300811.png 【グングニル】 …本気か? 神槍グングニルを望むと?

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2300811.png 【グングニル】 いいだろう、マスター! そなたの誓約に我は応えよう!

2300811.png 【グングニル】 そなたにはもう 神槍を扱うだけの品格が 十分備わっている

マスターが頷くと 不敵な笑みを浮かべていた グングニルは破顔した

2300811.png 【グングニル】 我はとっくに マスターの匂いを覚え、 それに安らぎを感じている

2300811.png 【グングニル】 そなたと一緒にいたいと 強く思っている

2300811.png 【グングニル】 ありがとう、マスター 我を求めてくれて

2300811.png 【グングニル】 そなたへの想いを胸に これからもずっと…

2300811.png 【グングニル】 命ある限り マスターに真心を 尽くすことを誓おう

それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する

同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる

2300811.png 【グングニル】 …ん?

地面に落ちた火球から 光りが広がり、

マスターと グングニルを包んだ

2300811.png 【グングニル】 …ふっ、 これがマスターの想いか

2300811.png 【グングニル】 …マスターのバイブスと 我のキラーズが深く 繋がっていくのを感じる…

2300811.png 【グングニル】 何度でも一緒に花火を見よう …いや、花火といわず 色々なことをそなたと感じたい

2300811.png 【グングニル】 心に湧くこの想い… 愛をそなたと分かち合いたい

2300811.png 【グングニル】 そう望むことを許される …ふふ、とても幸せだ

こうしてマスターと グングニルの誓約は 結ばれたのだった

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