66630321 Unit666 ガ・ジャルグ
【ガ・ジャルグ】 このわたしが来てあげたわよ! さあ、どんな用件なの?
マスターは線香花火を ガ・ジャルグに差し出す
【ガ・ジャルグ】 あら、線香花火じゃない? 花火は好きよ、 七色に輝くわたしにふさわしいもの
火をつけた線香花火は 火球の蕾を膨らませ、 パチパチと火花を散らし始める
【ガ・ジャルグ】 ねえ、マスター… 線香花火って よく人生に例えられるらしいわよ
【ガ・ジャルグ】 輝きを変化させていく様子が 時の流れのようだって…
【ガ・ジャルグ】 これぐらいだと… わたしとあなたが出会った頃かしら
【ガ・ジャルグ】 至高の存在であるこのわたしに 初めて出会った時のこと… もちろん覚えてるわよね?
【ガ・ジャルグ】 七色に輝くわたしの姿に あなたは見惚れていたようね いいのよ、それが当たり前なんだから
【ガ・ジャルグ】 感謝の言葉を忘れていたのも そのせいだったんでしょ?
線香花火は激しく火花を散らして 文字通り、火の花を咲かせる
【ガ・ジャルグ】 だけど… あのあとも何度か言うべきことを 忘れている時があったわね
【ガ・ジャルグ】 わたしの作った料理を食べた時も 衣装を着替えて登場した時も、 反応が薄くてもどかしかったわ
【ガ・ジャルグ】 まあ… そのボーっとしたところも あなたの魅力ではあるんだけど…
【ガ・ジャルグ】 そういえば、海でサーフィンを したこともあったわよね
【ガ・ジャルグ】 このわたしが完璧な技術を教えても あなたったら全然上達しないうえに、 ずっとヘラヘラして…
【ガ・ジャルグ】 最初は向上心がないんだと思って がっかりしたけど、そうじゃなかった 逆に楽しむことを教えてもらったわ
【ガ・ジャルグ】 そして、頑なだったわたしの心に 虹をかけてくれたのはマスターだった
【ガ・ジャルグ】 だからわたしも、あなたの心に 虹をかけてあげたいって思ったの 七色の輝きに満ち溢れた虹を…ね
【ガ・ジャルグ】 あんな気持ち…初めてだったわ わたしにとって、 あなたは特別な存在になった
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【ガ・ジャルグ】 あなたとのデートでは 遊園地で観覧車に乗ったことも 印象深い思い出だけど…
【ガ・ジャルグ】 わたしの部屋に来たいって 言い出したこともあったわね
【ガ・ジャルグ】 わたしの秘密、あなたにしか 教えていないんだから… あの子には絶対に内緒よ?
【ガ・ジャルグ】 あなたの疲れを 癒したこともあったわね… ふふっ…至高の時間だったでしょ?
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
マスターは意を決して ガ・ジャルグを見つめた
【ガ・ジャルグ】 マスター? どうしたのよ、そんなに見つめて… わたしの美しさに見蕩れているの?
ガ・ジャルグ…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
ガ・ジャルグ…
select_label_01:
【ガ・ジャルグ】 えっ…? わたしと…?
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【ガ・ジャルグ】 ふ、ふん… このわたしの美しさを 理解できるなんて…
【ガ・ジャルグ】 やっぱりあなたは 慧眼の持ち主だったわね!
ガ・ジャルグはそう言うと 優しく微笑んだ
【ガ・ジャルグ】 この命ある限り、 わたしの完全なる翼で あなたを守ってあげる
【ガ・ジャルグ】 病める時も健やかなる時も、 この至高の存在であるわたしが あなたを輝かせ続けると誓うわ
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【ガ・ジャルグ】 あっ…
地面に落ちた火球から光が広がり、 マスターとガ・ジャルグを包む
【ガ・ジャルグ】 あなたの想い… しっかり受け取ったわ
【ガ・ジャルグ】 わたしのキラーズと マスターのバイブスが 繋がっていくのがわかる?
【ガ・ジャルグ】 ねえ…これからも たくさんわたしを褒めてくれる? そうじゃないと、許さないんだから…
こうしてマスターと ガ・ジャルグの誓約は 結ばれたのだった
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