66640031 Unit666 アポロン
【アポロン】 やっほー、マスター どうしたの、こんな時間に
【アポロン】 お姉ちゃんの話? でもそれならビーチじゃなくても いいよね?
相変わらずアポロンの頭の中は 姉のアルテミスのことで いっぱいらしい
そんなアポロンに マスターは線香花火を 差し出す
【アポロン】 あ、線香花火! ボク線香花火好き!
【アポロン】 いいよ、一緒にやろ!
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【アポロン】 あはは、ぱちぱちしてて 綺麗だねー!
【アポロン】 それにしても、マスターと ふたりきりで線香花火なんて 最初の頃は考えられなかったなー
【アポロン】 出会ったばっかの頃は お姉ちゃんのマスター としか思ってなかったし
【アポロン】 なにかとすぐ ボクとお姉ちゃんの間に 割って入ってくるし
【アポロン】 いつか、戦闘のどさくさに紛れて 葬ってやるー! って、ずっと思ってたよ
そんなに割って入ってたっけ…? と、首をかしげるマスター
【アポロン】 入ってたよ! もう、ホント呑気だよねー
【アポロン】 まあ、でも、お姉ちゃんも マスターといて楽しそうだったし
【アポロン】 ボクの音楽も褒めてくれるから 悪いヒトじゃないんだなって 思うようになったけどね
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【アポロン】 それにボク達って 何気に息ぴったりだったよね!
【アポロン】 マスターの言う通りにしてたら バンバン敵を射抜けて 気持ちよかったし
【アポロン】 戦果を挙げればお姉ちゃんに 褒めてもらえたし…
【アポロン】 ボク達ってなかなか 良いコンビ?なのかも
ニシシ、と照れつつも 誇らしげに笑うアポロン
【アポロン】 こうして考えてみると マスターと一緒にいると 楽しいことばっかりだったなー
【アポロン】 あ、楽しいことといえば 前、マスターにもらった笛 まだ大事に持ってるよ!
【アポロン】 湖のほとりで退屈してたら マスターが頑張って 作ってくれたんだよねー
【アポロン】 吹いたら動物達が集まってさ コンサートみたいになって すっごく面白かった!
【アポロン】 あの時、楽器を作ってくれた マスターを見て
【アポロン】 楽しいことは 自分から見つけ出すもの って気付いたんだ
【アポロン】 へへ、ボクが楽しく過ごせてるのは マスターのおかげなんだよ♪
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【アポロン】 それにしても マスターってホントにボクのこと 好きだよねー
【アポロン】 アルテミスお姉ちゃんとの おでかけのために 水族館の下見に行った時もさ
【アポロン】 ボクがどの魚が好きかどうかって 聞いてきたもん
【アポロン】 ボクはお姉ちゃんの話を してるのにね! 最初は、おーい!って思ったけど
【アポロン】 ボクに興味があるんだって 思ったら、なんだか 胸がドキドキしちゃった…
【アポロン】 お姉ちゃんといる時とは 少し違う…暖かい気持ち…
【アポロン】 …その時からかな マスターといると、こういう 気持ちになっちゃうんだ
【アポロン】 ちょっと緊張、する感じ…
【アポロン】 どうしてだろう… ボク、どうにかしちゃったのかな?
そう言ってマスターを見る アポロンの表情は、普段とは 違う雰囲気を醸し出していた
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
マスターは意を決して アポロンを見つめ返す
【アポロン】 マスター…?
アポロン…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
アポロン…
select_label_01:
【アポロン】 あ…そっか…
select_label_end:
【アポロン】 そうだよね…マスターは ずっとボクのこと… 好きだったもんね…
うん、と マスターは頷く
【アポロン】 それで…ボクも… やっと… 同じ気持ちに…なれたんだ…
【アポロン】 えへへ、すごく、 すっごく嬉しいよ!
【アポロン】 マスター ボク、この気持ちを大事にする
【アポロン】 ぜったいぜったい 誰にも奪い取らせたりさせない!
【アポロン】 このひろ~く見渡せる目で マスターのこと ずーっと見守ってるよ!
【アポロン】 どんな奴が来たって ボクの弓矢で打ち払ってみせる!
【アポロン】 だから…マスターもボクのことだけ 見ててよ
その言葉を聞いて ああ、誓うよ と、マスターは宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【アポロン】 …あっ
地面に落ちた火球から 光りが広がり、
マスターと アポロンを包んだ
【アポロン】 マスターのバイブスと ボクのキラーズが ひとつの楽器みたいに響いてる…
【アポロン】 えへへっ、これでボク達 深く繋がり合えたんだね
【アポロン】 それじゃあ、これからも ずっとよろしく~♪ マスター!
こうしてマスターと アポロンの誓約は 結ばれたのだった
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