66640081 Unit666 オティヌス
【オティヌス】 んー、よく矢が飛んでくれそうな いい夜風が吹いてるね
【オティヌス】 それでマスター、 突然呼び出すなんてさ、 込み入った話?
マスターは線香花火を出し、 オティヌスに差し出す
【オティヌス】 お、いいじゃん すごく夏っぽい感じがして
【オティヌス】 じゃあ、さっそく…
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【オティヌス】 そういえば、マスターは知ってる? 線香花火は、人生に例えられるってさ
【オティヌス】 こうやって小さいながらも 華やぐのを見てると なんとなくそれがわかるなって…
【オティヌス】 …なんてね あ、似合わないこと 言っちゃったかな?
【オティヌス】 だけど、 今夜は気にしなくてもいいよね
【オティヌス】 マスター、覚えてる? 始めて会ったときのこと
【オティヌス】 正直、最初はマスターのこと 信用してなかったんだよね
【オティヌス】 毎回なんだけど あたしのこと、見た目だけで 判断するやつばっかだったからさ
【オティヌス】 また同じようなやつが 現れたってだけしか思ってなかった
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【オティヌス】 だけど、それから戦いの日々の中で それは違うって気づいたんだよね
【オティヌス】 マスターはあたしのことを信じて 色んなことを任せてくれたじゃん?
【オティヌス】 色眼鏡で見られて 最初から信用してもらえることなんて なかったことだったからさ
【オティヌス】 そのとき初めて知ったんだけど 嬉しかったんだよね
【オティヌス】 覚えてる? あたしがヘソ曲げてさ マスターが手紙くれたときのこと…
【オティヌス】 あたしははっきり 言いたいことを言っちゃうでしょ?
【オティヌス】 だからさ、手紙っていうのには 縁がなくってさ
【オティヌス】 だから、あたしへの気持ちが あんなに向けられた物っていうものが なくって
【オティヌス】 あれもすごく嬉しかった…
【オティヌス】 ううん、嬉しかっただけじゃない ドキドキした
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【オティヌス】 そうそう、 ドキドキっていえば、 ホラーハウスにも行ったよね
【オティヌス】 ドキドキしたまま 手をつないじゃってさ
【オティヌス】 暗かったから わからなかっただろうけど…
【オティヌス】 あたし、見せられないくらい 顔が火照ってたと思う
【オティヌス】 それに今だって…
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
マスターは意を決して オティヌスを見つめた
【オティヌス】 マスター…?
オティヌス…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
オティヌス…
select_label_01:
【オティヌス】 っ……!?
select_label_end:
【オティヌス】 マスター、嬉しい……
【オティヌス】 あたしも…… マスターと結びたい
オティヌスはそう言うと 真っ赤な顔を向けて微笑んだ
【オティヌス】 マスター、誓うよ
【オティヌス】 これから先、 どんな困難があっても
【オティヌス】 あたし、マスターと共にいる… どんなことがあってもね
【オティヌス】 だから、これからずっと… この手をずっと握り続けてほしいな
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【オティヌス】 …え?
地面に落ちた火球から 光りが広がり、
マスターと オティヌスを包んだ
【オティヌス】 …マスターのバイブスと 私のキラーズが深く 繋がっていくのを感じる
【オティヌス】 こんなの言葉にしなくても あたしの気持ちをマスターに さらけだしたようなもんだよね
【オティヌス】 …でもさ あたし、はっきり言わないと 気が済まないタチだからいうね
【オティヌス】 あたし、 マスターのこと好きだよ
【オティヌス】 この気持ちはこの先も ずっと変わらないから
【オティヌ】 マスターも気持ちを隠さないで マスターのすべてを あたしに見せてほしいの
【オティヌス】 だからマスターも あたしのこと 見ててね
こうしてマスターと オティヌスの誓約は 結ばれたのだった
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