66650022 Unit666 ブラックフライクーゲル
【フライクーゲル】
ハロー、マスター！
そーれっ！
ドン、と強く背中を押されて 砂浜につんのめるマスター
【フライクーゲル】
あははははっ！
ごめんごめん、嬉しくてつい
いたずらしちゃったぁ～
マスターは苦笑しながら 線香花火を出し、 フライクーゲルに差し出す
【フライクーゲル】
一緒に花火をしたいって？
オッケーオッケー！
【フライクーゲル】
その花火が灯っている間は
マスターを独占できるってこと？
ヘァピィだね！
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【フライクーゲル】
はぁ、今日も一日疲れたなぁ
マスターも戦闘ばかりで
ベァッドかい？
【フライクーゲル】
それとも平和のために戦えて
ヘァピィかな？
【フライクーゲル】
おっと！ビー・クワイエット！
当てて見せるよ
きみならきっとこう言うね
【フライクーゲル】
この疲労が心地よい…ってね！
【フライクーゲル】
はぁ～、きみってば
本当に変なやつだよね
【フライクーゲル】
ああ、今に始まったことじゃない
出会ったときからそうだった
【フライクーゲル】
きみのサァッドを見せてよ！
って笑いながら銃口を向ける
わたしに向かって、
【フライクーゲル】
きみはわたしとの出会いを
ヘァピィって言ったんだよ！
【フライクーゲル】
それからきみのグリィフやスォロが
見たい思いもあって隊に入ったけど…
【フライクーゲル】
…こんなにも、心かき乱される
ことになるとは思わなかったよ
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【フライクーゲル】
……ははは、不思議な光だね～
この線香花火は
【フライクーゲル】
サァッドにも見えるし
ヘァピィにも見えてきて、
【フライクーゲル】
ついついノスタルジックな
気持ちになってしまう！
【フライクーゲル】
ああ、きみとわたしの中には
思い出がたくさんあるしね…
【フライクーゲル】
…なに？
あ、あんまりわたしの顔を…
じろじろ見ないでよ
【フライクーゲル】
きみとの思い出は…
ヘァピィなんだ
【フライクーゲル】
だって、戦いの中で
わたしが傷ついたとき
ベァッドな気持ちになったとき…
【フライクーゲル】
きみはいつもわたしに
ヘァピィをくれたから…
【フライクーゲル】
…はじめは嫌だったよ
わたしの中にある“傲慢”は
きみを許さなかった
【フライクーゲル】
でも次第に…
【フライクーゲル】
きみに惹かれていたの…かも
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【フライクーゲル】
…マスター、覚えてる？
船に乗ってデートしたときのこと
【フライクーゲル】
あのときも今日と同じような
夜の海だったよね
【フライクーゲル】
ビューティフルで
ロマンチックな海だった
【フライクーゲル】
実は、あの景色を
また見たいと思って
何度か海に来ていたんだ
【フライクーゲル】
でも、ノーグッドな海しか
見えなかった
【フライクーゲル】
なのに今はあの日に見た
ビューティフルな海が見える…
【フライクーゲル】
…マスターは、どう？
ヘァピィ？
ねぇ、ヘァピィだよね？
【フライクーゲル】
わたしのこの気持ちは
傲慢じゃないよね…？
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
マスターは意を決して フライクーゲルを見つめた
【フライクーゲル】
だ、だから見つめないでって
…マスター
フライクーゲル…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
フライクーゲル…
select_label_01:
【フライクーゲル】
オウッ…
それって本気？
select_label_end:
【フライクーゲル】
……へァピィ
ヘァピィだよ、マスター…
フライクーゲルはそう言うと 真っ赤にした顔を隠しながら 幸せそうに微笑んだ
【フライクーゲル】
……マスター
誓いを立てるよ
【フライクーゲル】
これから先、
どんなサァッドなときでも
ベァッドなときでも…
【フライクーゲル】
わたしがずっと傍にいて
きみをヘァピィに支え続けるよ
【フライクーゲル】
マスターへの想いを胸に
これからもずっと…
【フライクーゲル】
この命がある限り
マスターに真心を
尽くすことを誓うよ…
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【フライクーゲル】
…え？
地面に落ちた火球から 光が広がり、
マスターと フライクーゲルを包んだ
【フライクーゲル】
この感覚…ヘァピィ？
【フライクーゲル】
…マスターのバイブスと
わたしのキラーズが深く
繋がっていく…
【フライクーゲル】
マスター…
これからはわたしがいっぱい
ヘァピィをあげるからね
こうしてマスターと フライクーゲルの誓約は 結ばれたのだった
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