7771042 天上編サイド セブンスクエスト セブンスクエスト~未熟な姫達の冒険~ セブンスクエスト~未熟な姫達の冒険~ 4 - 「無謀な挑戦」 第四話「無謀な挑戦」 第四話 戦闘後
【異族】 ググギギギ…! グギャギャギャギャッ!!
【ムラマサ】 ぐぅっ!! …強い…今の私、では到底…
【フォルカス】 …力、力と語っておいて、 この体たらく…! 私はなんて情けない…
【アスカロン】 フォルカス! 気持ちはわかりますが、 ムラマサの援護を…!
【アスカロン】 グリモワール、 なんとか異族の 気を引いてください!
【グリモワール】 くっ…魔力がもう…でも… …気を引く、なんてのじゃなく この一発でぶちのめすんだから!
【アスカロン】 今だよ、フォルカス!
【フォルカス】 わ、わかりました…!
【ムラマサ】 す、すみません、みなさん…! 肩を貸していただきまして、 ありがとうございます…
【アスカロン】 気にしないでください! それよりも今は、 逃げることに集中しましょう…!
【アスカロン】 …ふぅ、異族は私達が ここに隠れてるって気づかないまま あっちへ行ってしまったようです
【フォルカス】 ありがとう、アスカロン …ひとまず、安心かな…
【ムラマサ】 面目ありません わた…拙者がふがいないばかりに…
【グリモワール】 …キミねぇ…そのしゃべり方、 マサムネの前だけで いいんじゃないのぉ?
【ムラマサ】 いいえ!常に姉上の妹として 恥ずかしくない生き方を心がけるには 話し方も常にこうあるべきですから…
【グリモワール】 さっきの戦いで危なくなった時、 素に戻ってたけど?
【ムラマサ】 それは…! いえ、それこそ、拙者の実力が 不足していたという証です…
【アスカロン】 …うふふっ よかったです!
【グリモワール】 …どこがぁ? 異族にまるで歯が立たなくて こうして隠れてるっていうのに…
【アスカロン】 それは全然よくないですけど… でも、ムラマサとグリモワールが いつもみたいに話してたから…
【アスカロン】 みんなで落ち込んじゃって、 黙り込んでしまうよりは よかったって思ったんです
【フォルカス】 確かにそうかもね …でも、さっきの戦いのことも よく考えないといけない
【フォルカス】 …まるで歯が立たなかった… マスターが判断した通り、 勝てない相手だったんだ…
【グリモワール】 …勝てない相手、じゃないわ 今はまだ、勝てない相手…よ …悔しいけど…
【ムラマサ】 …はい ですが、次は必ず、 この雪辱を果たしてみせます
【ムラマサ】 ただ、それは今の拙者達だけでは 恐らく叶えることは できないのでしょう
【ムラマサ】 仮に、この4人で 力を合わせたとしても…
【フォルカス】 一人一人の力量が足りないのは 言うまでもないですし、 協力することにも慣れていません
【フォルカス】 そもそも…恐らく、 私達は、私達だけでは 満足に戦えないのでしょう
【フォルカス】 さっきの戦いより、 この前の掃討戦の時の方が よほどよかったように思いました…
【グリモワール】 …確かにそうかもね 特に、マスターに指揮されてると 動きやすかったと思ったわ
【グリモワール】 …マスターがいないと 力がちゃんと引き出せないなんて なんかくやしいけど!
【グリモワール】 あのハイテンションバカに 勝つためなら、 そのぐらい受け入れてやるわ
【アスカロン】 そうですね… マスターがいてくれるから 私達は思いっきり戦える…
【アスカロン】 …その通りだと思います! だったら、いつまでも こんなとこにいられません
【アスカロン】 もう少しだけここに隠れて 安全そうなら少しずつ移動を! …みんなで無事に街へ戻りましょう
【アスカロン】 そうして…マスターに… それと、みんなに謝りましょう… 勝手に出て行ってごめんなさい…と
残る三人のキラープリンセス達も アスカロンの言葉に黙って頷く
彼女達は、 自分達が間違っていたということを その身をもって学んだのであった…
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