840401 天上編 第8章 王都決戦 第4話 決戦の刻 バトル開始前の会話
【祀官】 ディーン隊、及び例の 洗礼前の部隊を伴い、
【祀官】 リベリオンがこの グランドタワーへ到達いたしました!
【教皇】 …状況は?
【祀官】 現在、警備隊と近衛部隊が 合同で当たっておりますが… その勢いは凄まじく…!
【祀官】 大奏官レベルの部隊とも 対等に渡り合っておりまして…
【教皇】 …案ずることはない 我々は、神々のご加護を 賜わっている…
【教皇】 惑うことなく任務に当たるよう、 皆に伝えよ
【祀官】 はっ…!
【教皇】 ついに、ここまで… 神々からの啓示は、 まだ賜われぬのか…?
【???】 …今しがた、 ご自分で仰られた通りです 案ずることなどございません
【教皇】 !?
【黒奏官】 我々には、 神々のご加護がございますゆえ
【教皇】 黒奏官…!
【黒奏官】 よもや、この大聖堂にまで 至ろうとは…
【黒奏官】 しかしながら、 すべては想定の範囲内…
【黒奏官】 当初の計画通り、 事をお運びくださいませ
【教皇】 想定の範囲…? この状況…想定していた中でも、 万に一つの最悪の事態ではないか
【黒奏官】 なに…取りようによっては、 早々に事態を収拾する チャンスでもある
【黒奏官】 教皇様… アナタ様の腕次第と いったところですがな
【教皇】 貴様…! この私を、試そうというのか…?
【黒奏官】 とんでもございません 教皇様の器量あってこその大役…
【黒奏官】 ここで事を決することが出来れば、 アナタ様の名は未来永劫 語り継がれましょう
【教皇】 …!
【黒奏官】 ご安心召されい万一、神々の意志が 間に合わずとも…。我が配下が、 その身に代えてお守りしますゆえ
【教皇】 …その言葉、信ずるに値するのか?
【黒奏官】 …私めが、神々に遣わされし 存在であることはご承知のはず
【黒奏官】 すべては神々の名の元に為されし事象 心穏やかに、お委ねくださいますよう
【教皇】 …食えん男よ もはや、後戻りは叶わぬか…
【王政府上層部4】 聖なる神々よ…! どうか、我にその御言葉を…!
【王政府上層部4】 大陸を統べるこの身に、 辿るべき道をお導き下さい…!
【王政府上層部4】 グ…。やはり、あの男なしには、 神々の御言葉は賜われぬか…
【王政府上層部1】 …国王よ どのような塩梅か?
【王政府上層部4】 …未だ、 降臨なさる兆候はない
【王政府上層部1】 …報告が入った リベリオンは現在、 大聖堂を進撃中とのこと
【王政府上層部4】 …ここに至るまで、 どれほどの猶予があろう?
【王政府上層部1】 わからぬ…。教皇が首尾よく 事を為すことが出来れば、 すべては杞憂に終わるのだが…
【王政府上層部4】 この状況… すべての希望的観測を排し、 最悪の事態を想定すべきだ
【王政府上層部1】 無論だ。ともすれば、 この世が終焉を迎える事態に 発展しかねん…
【王政府上層部1】 人事を尽くすのは当然のこと
【王政府上層部4】 黒奏官… あやつは、まだ戻らぬのか?
【王政府上層部1】 うむ。かような事態にあるというに… いったい、どこで うつつを抜かしておるのか…
【王政府上層部4】 …! 待て…
【王政府上層部1】 む…?
【王政府上層部4】 聞こえぬか… あの神々しい音色が…?
【王政府上層部1】 …お…おお…!! ついに、参られた…!!
【王政府上層部4】 うむ… この騒乱…我らの勝ちだ
【ティルフィング】 …ハァァァァァァァーッ!!!!!!
【ティルフィング】 ハァ…ハァ…! …リベリオンさん、大丈夫ですか!?
【リベリオン】 あ、ああ… 悪いな… 任せっきりにしちまって…
【ティルフィング】 いえ、大丈夫です ゆっくり、休んでいてください
【ディーン】 しっかし… どれだけ倒してもキリがねぇ…!
【ディーン】 なぁ…ホントに教皇の間は、 こっちなのかよ?
【リベリオン】 …さ、さぁな…
【ディーン】 あ…?
【リベリオン】 敵の多いところに、総大将はいる… そう、相場は決まってるだろ?
【ディーン】 ハァ!? ただの勘だって言うのかよ!? お前なぁ…
【デュリン】 待って…! その勘とやら、 まんざら外れてもいないみたいよ
【ティルフィング】 え…?
【デュリン】 見て… えらく仰々しい扉が、あそこに…
【ディーン】 …! あれか…!!
【リベリオン】 ま、間違いなさそうだな…! 時間がない…一気に乗り込むぞ…!
【???】 ハァ… やっぱり、退く気はないんだ
【ティルフィング】 !?
【デュリン】 !? また、黒奏官の…!?
【ティルフィング】 黒い…レーヴァテイン…!
【???】 …面倒くさい …さっさと逝ってくれる?
【ティルフィング】 クッ…! は、速い…!
【???】 …まだ、終わってないんだけど
【ティルフィング】 え…? うわっ!!!
【デュリン】 ティルフィング!!
【ティルフィング】 グ…! エ、エンヴィといい、この人といい… なんて力なの…!?
【???】 そこらのレーヴァテインと 一緒にされるとムカつくんだけど…
【スロウス】 …私は対キル姫用制圧特殊部隊 コードネーム“スロウス”…
【スロウス】 “怠惰”の罪を背負いし、 キラープリンセス…
【ティルフィング】 消えた…!?
【スロウス】 無駄な時間は割きたくないの… さようなら
【ティルフィング】 !? しまった…!!
【デュリン】 ティルフィング!!
【ティルフィング】 !? レーヴァテイン…!
【スロウス】 …なに、アナタ?
【レーヴァテイン】 私…? アナタが言う… “そこらの”レーヴァテインよ
【スロウス】 …!
【ディーン】 レーヴァテイン…! お前…まだ、傷が…
【レーヴァテイン】 別に… ジッとしてたって、同じだし… ティルフィング、立てる?
【ティルフィング】 え、ええ…ありがとう …気をつけて、あの人普通じゃないわ
【レーヴァテイン】 わかってる
【スロウス】 なんだか、ムカつく… 面倒くさい… 一気に仕留めるわ
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