900030001 地上編 序章 0%から始まる希望 七魔王 開始前
【ティルフィング】 …う
【ヴァリン】 まだ息がある! 本部まで連れ帰って 治療すれば助かるかも!!
【ゼロ】 ティルフィング…! 絶対に死なせねえぞっ
【ヴァリン】 ちょっと! …神器が天に昇っていく …どうして?
【ゼロ】 くそっ…今は諦めるしかねえ 本部に急ぐぞ!
【ゼロ】 ヴァリン… ティルフィングの容態は?
【ヴァリン】 峠は越えたわ …あとはあの子の生命力次第よ
【ゼロ】 そうか。それなら大丈夫だろう
【ヴァリン】 信頼してるのね… アンタにしては珍しい
【ゼロ】 あいつもここまで数々の苦境を 乗り越えてきたんだ この程度でくたばるものか
【ヴァリン】 そうね…
【ゼロ】 …ヴァリン、 神器が失われたのはキツい だが、落ち込んでる暇はねえだろ
【ヴァリン】 強いわね、アンタ… …神器から抽出されたキラーズで、 新しい希望が生まれそうだったのに
【ゼロ】 キラープリンセスか… 俺達キラーメイルより 強力で安定した存在
【ヴァリン】 でも、抽出できてるキラーズは 少ない…このままじゃ 完全体は生み出せないわ
【ゼロ】 アマネが必ず神器を 取り戻して帰ってくる
【ゼロ】 それまで俺達だけで なんとか凌いでみせるんだ
【ヴァリン】 …そうね。少し気が晴れたわ いつまでも嘆いてばかり――
【ティルフィング】 二人とも… そこから離れて下さい!
【ヴァリン】 ティルフィング!? アンタ、まだ起きられるような 体じゃないでしょ!
【ティルフィング】 そんなことより…早くっ!
【ゼロ】 なんだ!? おい、天井が…
【???】 あらぁ こんなところで木偶(でく)を 作ってるのねぇ
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