901020002 地上編 1章 大樹を目指して 第2話 少女、アスカ 終了後
【ダグダ】 助勢、感謝する 俺だけでは危なかった
【ヴァリン】 アンタもその子も無事で良かったわ …他のキラーメイルは?
【ダグダ】 はぐれてしまって、今は俺一人だ …ところで、 誰か彼女と話をしてやってくれないか
【ダグダ】 俺が話しかけても、 怯えて会話にならんのだ…
【ヴァリン】 アンタみたいな大男に 迫られたら怖いわよね
【ヴァリン】 ティルフィング、アルン、 アタシ達で行きましょう
【アルン】 ねえ、君 お名前はなんて言うのかな? ボクはアルン
【???】 わたし…アスカ、です…
【ヴァリン】 アタシはヴァリン
【ヴァリン】 ラグナロクの研究員… っていっても分からないわよね とにかくアンタの味方よ
【ティルフィング】 もう大丈夫だから 少し話を聞かせて欲しいのだけど、 いい?
【アスカ】 …うん
【アルン】 アスカはどうしてこんなところに 一人でいるんだ? お父さんやお母さんは?
【アスカ】 …お母さんは、 ずっと前に死んじゃった お父さんは…連れて行かれたの
【ヴァリン】 連れて行かれた?
【アスカ】 化け物に…『夢の国』に 連れて行かれちゃった
【アスカ】 だからわたし、 早く助けないとって思って
【ヴァリン】 『夢の国』って…
【ヴァリン】 昔、そう呼ばれていた アミューズメントパークが あったそうだけどそこじゃないわよね
【アスカ】 『夢の国』は、 あの、おっきな壁の側にあるよ
【アスカ】 そこに連れて行かれたら、 誰も帰って来なくなるの
【ヴァリン】 魔壁の側? ってことは… まさか、悪魔絡み…!?
【ゼロ】 丁度いい。俺達は魔壁に行くんだ 連れ去られた連中も ついでに助け出してやる
【ヴァリン】 ちょっと! 簡単に言わないで こっちも大して余裕はないのよ
【ダグダ】 だが、向かわねば ならんことは変わらん それより、アスカをどうする?
【ティルフィング】 この子は近くの避難所に 連れて行きましょう
【アスカ】 イヤ! わたしも連れて行って お父さんを助けたいのっ
【アルン】 アスカ。気持ちは分かるけど、 君を連れて行くわけにはいかないんだ
【アルン】 さっきよりたくさんの 魔獣が襲ってくる
【アルン】 ボク達だけじゃ 君を守りきれないかもしれないから
【ゼロ】 はっきり言ってやれよ 足手まといだって
【ヴァリン】 ゼロ! この、バカ!
【アスカ】 …わたしがいたら、じゃまになるの?
【アルン】 …約束するよ 必ずお父さんを助け出す
【アルン】 だから安全なところで 待っていて欲しい
【アスカ】 …うん
【ゼロ】 チンタラ話している暇はない、 さっさと行こうぜ
【アルン】 それでは、 近くの避難所まで行きましょう
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