902100001 地上編 2章 怠惰は意思を飲み込むのか? 第10話 特異点
【ゼロ】 魔壁の一部が扉になった…? ここを通れば魔壁を 越えられるってことか
【アルン】 扉の周辺からは 魔獣が湧き出てきませんね これなら行けそうです
【ゼロ】 よし! さっさと先に進むぞっ
【ヴァリン】 ちょっと待って、ゼロ!
【ヴァリン】 ティルフィングと一緒に 調べたいことがあるの 美術館の中を探索させて
【ゼロ】 なんだよ、面倒臭ぇな… 残党狩りか?
【ティルフィング】 セフィロト・システムについて、 考えていたことがあるんです
【ティルフィング】 それをここで 試すことができるかもしれません
【アルン】 ええっ!? 本当ですかっ?
【ティルフィング】 …やっぱり、ありました ここだけマナが異常に集中しています
【ティルフィング】 この特異点を利用すれば一時的に セフィロト・システムを稼働できます
【ヴァリン】 天上世界に送り込める人数は、 どのくらい?
【ティルフィング】 残念ながら、一人で精一杯です…
【ゼロ】 おい! 一体、どういうことだっ?
【ゼロ】 セフィロト・システムは ユグドラシルの根元まで行かないと 起動できないんじゃなかったのか!?
【ヴァリン】 特異点を見つけたのよ ユグドラシルは地中深くまで 広く複雑に根を張っているわ。
【ヴァリン】 その根から漏れるマナが たまたま集中して湧き出ている ポイントが地表に幾つかあるの
【ヴァリン】 その一つがここってわけ
【ヴァリン】 ここからならセフィロト・システムを 一時的に稼働させるだけの マナを得ることができるわ
【ヴァリン】 さっきティルが言った通り、 一人が限界みたいだけど
【アルン】 それなら、 この先も特異点を探して進めば…
【アルン】 その都度、誰かを天上世界に 送れるってことですね
【ヴァリン】 そういうこと! ただ、 キラープリンセスに限られるわ
【ヴァリン】 キラーメイルには 魔獣の血が混じってるから 天上世界に上がれないの
【ヴァリン】 それで、誰を送るかなんだけど…
【ロンギヌス♀】 私が…行きますっ…
【ヴァリン】 ヤクモ… アンタ、覚悟はできてるのよね?
【ロンギヌス♀】 はい…自信はありませんけど… それで皆さんの お役に立てるのならっ…
【ゼロ】 決まりだな
【ゼロ】 ヴァリン、 ティルフィング準備は任せた 俺達は残党を片付ける!
Next: 902100003