904030003 地上編 4章 灼熱の世界で色欲が嗤う 第3話 断絶の炎 終了後
【アスモデウス】
いいわよ！いいわよ！
イケメンに容赦なく攻められるなんて
ビンビンきちゃう！
【アスモデウス】
私もお返しに、
いっぱい虐めたくなっちゃうわ！
【ゼロ】
なんだ、こいつ！？
攻撃が効いていないのかっ？
【アスモデウス】
ああっ！昂ぶってきたわぁっ
久々に一曲、披露するわよぉっ！
お聞きなさい、私の可愛い玩具達！
【アスモデウス】
題して“色欲の賛火”！！
【ヴァリン】
なにっ？あいつ、
急に歌い出したわよ…
【デュランダル】
まずい！皆、一箇所に集まるんだ！
このままだと分断されて――
【アスモデウス】
燃えさかれ、色欲の炎！
【アルン】
うわあああっ…炎が…
蛇のように蠢いて周囲をっ…
【ゼロ】
チッ…バラバラにされちまったな
いや、アルンとは合流できたか
他にも…なんだ？
【ゼロ】
キラーメイルは全員いるじゃないか
【アルン】
ゼロ ヴァリンさんや
ティルフィング達、
キラープリンセスがいません！
【アルン】
きっと炎で分断されたんですっ
【ゼロ】
そういうことか！
おい、アスモデウス！
男女を分断してどうするつもりだ！？
【アスモデウス】
あらあら
そんな簡単なことも分からないの？
残念イケメンね
【アスモデウス】
決まってるでしょ
人間達の勘違いを正してあげるのよ
【アスモデウス】
“愛”だなんて幻想を
ありがたがる愚かさをね
【アスモデウス】
“愛”っていうのはね
所詮、悦楽の言い訳に過ぎないの
【アスモデウス】
みんな本当は
気持ち良いことをしたいだけ
【アスモデウス】
それなのに
正直にそのことを言えないから
【アスモデウス】
“愛”なんて言葉を作り出して
“色欲”を覆い隠している
【アスモデウス】
人間って、よく言うでしょ？
“愛”は力だって
【アスモデウス】
“愛”があれば、
どんな困難でも乗り越えられるって
【アスモデウス】
本当に、お笑いぐさよねぇっ！
【アスモデウス】
それじゃあ乗り越えてみせてよ！
私が造り上げたこの炎の壁を！
“愛”の力とやらで！
【アスモデウス】
愛し合う二人になら
不可能なことなんて
なんもないんでしょ？
【アスモデウス】
だったら触れるだけで
焼け死ぬような業火の中を突っ切って
愛する人のところに行けば良いわ！
【アスモデウス】
できるものならねえ
【アスモデウス】
その程度も出来ないくせに
“愛”だとか言って自分の”色欲”を
正当化するだなんて幻滅だわ
【アスモデウス】
私は人間にもっと素直に
なって欲しいの。本性をありのままに
さらけ出して欲しいのよ
【アスモデウス】
さあさあ！大声で！
高らかに宣言なさい！
【アスモデウス】
単にヤりたいだけですって！
気持ち良いことが全てですって！
【アスモデウス】
悦楽こそ、色欲こそ
最も正しい行動基準なんだって！
【アスモデウス】
心の底から認めて
悦楽に従順になりなさい！
【アスモデウス】
それこそ生命の真の姿よ！！
アハハハハハハハハハハハハハハ！
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