904070001 地上編 4章 灼熱の世界で色欲が嗤う 第7話 繋がる絆
【アルン】
待って下さい、ゼロ！
単独行動は危険です！
【ゼロ】
くそっ！
ルシファーの奴、嘗めやがって
【アルン】
みんな無事だったんだから
良かったじゃないですかっ
【ゼロ】
良くねえ！
ルシファーは俺達を無視したんだぞ！
【ゼロ】
『木偶共に用はない』とか抜かして
どっか行きやがった！
必ず見つけ出して叩き斬ってやる！
【フライクーゲル】
ボクより弱いくせに威勢が良いよね
強がりっていうの？
バッカみたい
【ゼロ】
なんだと、貴様！
【アルン】
二人とも！
仲間同士で争わないで下さいっ
【アルン】
早くヴァリンさん達と
合流しないといけないんですから！
【フライクーゲル】
あ？
なんで合流しないと
いけないんだよ
【フライクーゲル】
ボクがいれば
キラープリンセスなんて
必要ないだろ
【アルン】
フライクーゲル、
どうしてあなたはキラープリンセスを
目のカタキにするんですか？
【アルン】
あなたの美意識に
合わないからですか？
【フライクーゲル】
なんでボクが
そんなこと答えないといけないの？
口出し無用って言ったよね
【フライクーゲル】
本当にヤるよ？
【ゼロ】
くだらねえ…アルン、行くぞ！
…なんだか視界が悪いな
これは煙…じゃなくて湯気か？
【アルン】
地面がぬかるんでいます…
もしかして、あれは氷の壁…
第二魔壁じゃないでしょうか
【アルン】
どうやらユグドラシルとは
真逆の方向に来てしまった
みたいですね
【ゼロ】
チッ…引き返すしかねえのか
それにしても、氷で作られた壁が炎に
炙られ続けてどんどん溶けてるな
【ゼロ】
悪魔同士で
足を引っ張り合ってるわけだ
【アルン】
！？
…ゼロ、今、ティルフィングの
声がしませんでしたか？
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