Phantom of the Kill

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906020001 地上編 6章 妬みの海 第2話 生命の残存メモリ

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submerged_town.png

拠点である研究施設に戻った ゼロ一行は、互いに情報を交換し、 今後のことを話し合った

そんな彼らの下に、 魔獣の群れがヒタヒタと 忍び寄っていた

【アルテミス♂】 ヴァリンの研究が完成するまで、 僕達はこの施設を 防衛する任務に就こう

【アルテミス♂】 割り振られた通り、 警備につくように

18.png 【ヴァリン】 じゃあ、そっちは任せたわよ 悪いけど、 ティルフィングは借りるから

【アルテミス♂】 ああ、分かってる マスターも自由にしてて良いよ

【アルテミス♂】 まあ、一番強く美しい 僕の側にいたいかもしれないけどね

19.png 【アルン】 あははは…どうも…

red_corridor.png

【リベリオン】 うっ…グハッ…ゴホッゴホッ… 戻った、のか…?

18.png 【ヴァリン】 リベリオン!? 戻ってきたのね!体は大丈夫?

【リベリオン】 ああ…まだ、大丈夫だ… それより、ひとまず上手くいったぞ

【リベリオン】 これで…あいつらも 帰ってくるはずだ…

18.png 【ヴァリン】 全然、大丈夫に見えないわよ、バカ! しばらく寝てなさいっ

【リベリオン】 なんだよ… 俺は大丈夫だって言ってるだろうが…

24.png 【ティルフィング】 あの…お会いしたときから 気になっていたんですが…

24.png 【ティルフィング】 リベリオンはどうして そんなに衰弱しているんですか?

24.png 【ティルフィング】 天上世界に上がっているのは 意識だけなんですよね?

【リベリオン】 ヴァリンから聞いてねえのか? 俺は…天上世界に上がるたび、 生命を削ってるんだ…

【リベリオン】 メモリを消費するっていうのかね… 俺が使ってる転送装置は… そういう仕様なんだよ

24.png 【ティルフィング】 そんな!? ヴァリン、あなたはこのことを…

【リベリオン】 やめろっ… ヴァリンと俺達は別の研究チームだ そいつはむしろ反対してくれた…

18.png 【ヴァリン】 それでも、研究主任はアタシよ…

18.png 【ヴァリン】 本気でやめさせようと思えば やめさせられた… アンタには、悪いと思ってる…

【リベリオン】 だから、 そういうのはやめてくれ…

【リベリオン】 あのときも言っただろ? これは俺の意思だ 俺が自分で決めたことだ…

【リベリオン】 なにが起ころうと、 全て…納得済みなんだよ…

24.png 【ティルフィング】 リベリオン…

【リベリオン】 そんなことより… 俺自身のメモリは 残り少ないみたいだぜ…

【リベリオン】 あと一回の転送が限界だろうな…

18.png 【ヴァリン】 なんですって!?

18.png 【ヴァリン】 そんなに…分かったわ もうアンタを天上世界には送らない あとはアタシに任せて!

【リベリオン】 いや…そうはいかねえ 最後までやらせろっ…

18.png 【ヴァリン】 このバカ!死にたいのっ?

【リベリオン】 死ぬ、か…そうだな それも俺自身が決めることだ…

18.png 【ヴァリン】 ちょっと… そんな深刻な顔すんじゃないわよっ

18.png 【ヴァリン】 アンタを死なせたりしないわ! そのための改良なんだからっ

【魔獣】 ガアアアアアアアア!

24.png 【ティルフィング】 ヴァリン! 魔獣が攻め込んできました!

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