906090001 地上編 6章 妬みの海 第9話 嫉妬の果て
【レヴィアタン】
この我を地べたに下ろすなど、
不遜極まりなし!
【レヴィアタン】
矮小なる混り者共、
ただで死ねると思うなよ!
【ゼロ】
こんな広い場所まで来やがって
取り囲んで滅多打ちにしてくれ
と言ってるようなもんじゃねえか
【ゼロ】
偉そうにふんぞり返って
ばかりいたから、
窮地に立たされて焼きが回ったか?
【マサムネ♂】 包囲するまでもない 俺が一人で決めてやる!
【アルン】
二人とも、気をつけて下さい
レヴィアタンの態度が気になります
【レヴィアタン】
我は飲み込み、我は食らう
全てを逆巻く波と渦に引きずり込め
死するが良い…矮小なる者共よ
【ゼロ】
くそっ…!
なんだ、この水流は!?
【ゼロ】
体にまとわりついて、渦の中に
引きずり込もうとしやがるっ…
【ティルフィング】
このままではみんな
渦に飲み込まれてしまいます!
【ティルフィング】
誰か、上空から攻撃をっ
弓矢でレヴィアタンを
射ることができればっ…
【レヴィアタン】
その程度のこと、
我が考えておらぬとでも?
【アルン】
レヴィアタンの姿が消えました!?
どうしてっ…
【マサムネ♂】 水だ!水の屈折率を利用して 俺達の目には見えないように しやがったんだ!
【マサムネ♂】 あの野郎っ… どうやって居場所を 突き止めればいいんだよ!?
【アルン】
…あれ?
どこかから、音色が聞こえませんか?
これはピアノ?
【ティルフィング】
確かに、ピアノの音です!
ひょっとして
マルガリーテさんが弾いているの!?
【ゼロ】
ったく
こんなときにキリュウへの鎮魂曲か?
【ゼロ】
怪我してるってのに
なにをやってんだ…
【アルテミス♂】 その理由は今から分かるよ
【ゼロ】
アルテミス!?
今までなにやってやがったっ?
【アルテミス♂】 一番強く美しい僕の華麗な作戦を 遂行するために、傷心のお嬢さんに 一曲弾いてくれるよう頼んできたんだ
【アルテミス♂】 ゼロ、物を識別するのに使えるのは 目だけじゃない 耳もあるだろ?
【ゼロ】
なに言ってんだ、お前?
【アルン】
あ!そうか…音の反響具合で
レヴィアタンの位置を
特定するんですねっ
【アルテミス♂】 ご名答。弓の名手は 目だけじゃなく耳も良いんだよ!
【レヴィアタン】
なにぃっ?
この、混り者の分際でぇぇっ!
Next: 906090003