907030003 地上編 7章 絶望の世界で 第3話 見捨てられた者達 終了後
【ゼロ】 うおおおおおおおおっ!
【ゼロ】 ハッ! 口の割に大したことなかったな これで――
【ルシファー】 当然だ それは我の幻影に過ぎんからな
【ゼロ】 ぐはっ…!?
【アルン】 ゼロ!? そんなっ… 確かに倒したはずなのに…!
【ルシファー】 だから、お前達は木偶なのだ
【ルシファー】 この世で最も尊き我が お前達如きの刃で 傷を負うはずがなかろう
【ルシファー】 とはいえ、 ここまで来ただけのことはある
【ルシファー】 その力、 我が直接手を下すに 値するものだ
【ルシファー】 光栄に思え ほんの一時、遊んでやる
【ゼロ】 なに!? ルシファーが…… 増殖していきやがるっ……
【アスクレピオス】 1、2、3… 全部で12体か… これはさすがに厄介だね
【ゼロ】 くそっ…… どういうカラクリだ!?
【ルシファー】 先程から耳障りだな 少し黙れ
【ゼロ】 ぐああああああっ…
【ルシファー】 フン、手応えがなさ過ぎるな 我に刃向かえるなどとは、 思い上がりも甚だしい
【ルシファー】 以前、そこの木偶にも 言ったであろう お前達が生き残る確率は0%だと
【ゼロ】 ふざけるな! 俺達はたとえ0%の中からでも 希望を見出せる!
【ゼロ】 そうやってここまで来た! ルシファー、絶対に貴様を倒す!
【ルシファー】 哀れだぞ、木偶 哀れすぎて滑稽だ
【ルシファー】 お前達はとうの昔に見捨てられた 存在だというのになあ
【アルン】 見捨てられた? そんなはずありません!
【アルン】 ゼロ達は人類の、 この世界の希望です!
【ルシファー】 ハハハハハ! 見捨てられたのは この地上世界そのものだ
【ルシファー】 お前達は“神”から見捨てられた 哀れで卑小な存在に過ぎん
【ゼロ】 チッ、神魔契約のことか… ティルフィングから聞いたぞ!
【ゼロ】 神と悪魔の間で勝手に 地上の支配権を決めやがって! そんなもんに俺達が従う道理はない!
【ルシファー】 お前達がどう思おうと 知ったことではない
【ルシファー】 神は天上世界で自分達だけの 楽園を作る実験を続けている あれは神の所有物だ
【ルシファー】 そして地上は悪魔の物、 すなわち我の物と決まったのだ
【ルシファー】 そういえば、 神と人間の間に出来た 混り者の女はおらんのか
【ルシファー】 あれが地上で なにを為すつもりなのか…
【ルシファー】 面白そうであったから 生かしておいたが、 あえなく死んだようだな
【アルン】 ティルフィングは死んでいません! 神器を取り戻すため、 天上世界に向かいました!
【アルン】 すぐに神器を携えてここに 帰ってきます!
【ルシファー】 神器!神に見捨てられた者達が、 それでも神器を求めるとは 滑稽なことこの上ないな
【ルシファー】 すでに手遅れであるとも知らずに
【アルン】 手遅れ…? どういう意味ですかっ…
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