907050001 地上編 7章 絶望の世界で 第5話 生まれ出ずる絶望
【アルン】 ルシファー!
【アルン】 ボク達は第六魔壁を越えてから、 一度もイミテーションに 遭遇していません
【アルン】 どこかに捕らえているんですか!? それとも、すでに……
【ルシファー】 なにを言っておるのだ、 そこの木偶は?
【ルシファー】 我がなぜ、 そのような下らぬことを せねばならん?
【ルシファー】 それよりも、 お前達が恐れるべきことは 他にあるであろう
【ゼロ】 俺達が恐れること、だと?
【ルシファー】 魔獣化だ 先程も魔獣の力を 解放しておったようだな
【ルシファー】 そうやって魔獣の細胞を活性化させ、 “罪”を犯し続けることによって お前達は魔獣そのものになる
【アルン】 そんなことはさせません! そのためにボクが、 マスターがいるんです
【ルシファー】 フン 魔獣化を抑えるキラーズに、 それを安定させるバイブスか
【ルシファー】 自然の理に反する木偶共が 姑息な延命を図ったところで “罪”は消えぬ
【ルシファー】 お前達が己の“罪”に押し潰され、 無様に自滅していく様が ありありと見て取れるぞ
【ゼロ】 相変わらず、クソ野郎は話が長いな イミテーションだの魔獣化だの、 そんなことはどうでもいい!
【ゼロ】 てめえが何度も再生する っていうんなら、 何度でも叩っ斬るだけだ!
【ルシファー】 そこの木偶も愚鈍なのは 相変わらずか 我の話を聞いていなかったのか?
【ルシファー】 お前達は“罪”を犯し続けている
【ルシファー】 故に我は永遠不滅なのだ 我に刃向かうという“傲慢”…
【ルシファー】 そしてなにより重大な “罪”である…
【ルシファー】 …………
【ゼロ】 …なんだ?急に黙りやがって チッ!余裕ぶってんじゃねえ!
【アルン】 ゼロ、待ってください!
選択肢:
- このままではルシファーを倒せません → select_label_01へ
- 正面から挑んでもさっきの二の舞です → select_label_02へ
- えっと……その…… → select_label_03へ
ゼロ、待ってください!
select_label_01:
【ゼロ】 だったら、どうする!? なにか考えがあるのか
select_label_02:
【ゼロ】 他に良い方法があるっていうのか!?
select_label_03:
【ゼロ】 てめえまで 俺の足を引っ張るつもりか!?
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【アルン】 全員で連携しましょう 12体のルシファーを 同時に倒すんです
【アスクレピオス】 それでなにか変わるのかな? 相手は“七つの大罪”を養分にして 無限に増殖するんだろう?
【アルン】 それなんですが…… 無限に増殖するのなら、 どうして12体なんでしょう?
【アルン】 制限がなければ数百体に増えた方が 圧倒的な絶望感を 与えられるはずなのに
【アルテミス】 一度に増やせる数には 制限があるかもってことだね
【アルテミス】 良いじゃないか、マスター その仮説は試す価値があるよ
【ダグダ】 12体同時に倒せば、 増殖は不可能になるかもしれぬ というわけか
【アルン】 いくら増殖できても、 元となるものがなくなれば 増えようがありません
【アルン】 ただ、この作戦には……
【ゼロ】 分かってる 全員の連携が不可欠なんだろ
【ゼロ】 正直、気にくわねえ奴もいるが、 今だけは調子を合わせてやる
【アスクレピオス】 イライラ王子にしては、 賢明な判断だね
【アルン】 ゼロ、お願いします きっと、ここが正念場ですから!
【ゼロ】 言われるまでもねえ! これが最後の戦いだ!!
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